スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート

☆☆☆ 2007中国超級リーグ 女子第12節 ☆☆☆

[北京首創 3-0 深セン長園新材]
[八一工商銀行 3-0 上海電信理工]
[河北金能 3-0 重慶康徳遠景]
[遼寧鞍鋼 3-1 山東魯能]
[北大方正 3-2 江蘇麗華快餐]

◎北京首創が第2節のリベンジ! 注目の一戦!
[北京首創 3-0 深セン長園新材]
○丁寧 9、6、-6、-9、5 周芳芳
○張怡寧 -9、-7、7、5、9 劉詩ブン(雨+文)
○郭炎/丁寧 10、10、-7、7 周芳芳/麦楽楽

 開幕直後の第3節で北京首創を破り、7連勝で首位を快走した深セン長園新材。しかし、下位チームに対する取りこぼしが響き、8勝3敗で3位にランクダウン。一方、北京首創は2番手の郭炎の不調などで予想外の苦戦が続いたが、9勝2敗で首位の座を死守している。

 両チームにとって負けられない戦いだけに、用兵も慎重。北京首創は3番手の丁寧をトップに、エースの張怡寧を2番に起用。一方の深セン長園新材は2番手の曹幸ニィ(女+尼)が不調のため、4番手の20歳、周芳芳(右シェークドライブ型)をトップに起用した。周芳芳はここまでシングルス2勝2敗、帖雅娜と姜華君を破っている。ゲームオールにもつれたが、接戦での勝負強さには定評のある丁寧が最終ゲームを5本で制した。
 2番は注目のエース対決、張怡寧vs.劉詩ブン。第1ゲームは張怡寧の強引な攻撃にミスが出て、11-9で劉詩ブン。第2ゲームも4-4から速攻が冴えた劉詩ブンが11-7で連取する。第3ゲーム、劉詩ブン4-3のリードで張怡寧がたまらずタイムアウト。ここから2本のエッジボールに救われた張怡寧が第3ゲームを辛くも制すると、第4ゲーム以降は緩急をうまく使って劉詩ブンの速攻をしのぎ、第5ゲームも5-0、10-2と大きくリードする。ここで劉詩ブンも驚異の粘りを見せ、7本連取で10-9まで追いすがるが、最後は攻撃にミスが出て張怡寧が逆転勝利。第3節で敗れた雪辱を果たした。
 3番ダブルスは第1ゲーム2-9のビハインドから12-10とまくり返した郭炎/丁寧が押し切って、北京首創が3-0で深セン長園新材に勝利。しかし、2ゲームを連取しながらゲームオールに持ち込まれたトップの丁寧、10-2から7本のマッチポイントを生かせなかった張怡寧など、チャンピオンチームとしてはやや不満の残る内容に、周樹森ヘッドコーチのコメントは厳しい。「今日の試合内容は悪かったね。一歩間違えていたら、勝利を収めていたのは相手のチームかもしれない(周樹森)」。

 その他の試合。首位を走るもう1チーム、遼寧鞍鋼は王楠が単複2点を奪う活躍で山東魯能に勝利。山東魯能はこれで第9節から4連敗、優勝戦線から完全に脱落してしまった。現在11連敗中の江蘇麗華快餐、またしても2-3の接戦に敗れ、これで12連敗。抜けられないトンネルどころか、このままでは「地下鉄」のままシーズンが終わってしまう…。

Photo上:張怡寧、勝利は収めたものの、五輪連覇に向けてモチベーションの維持が難しそうだ
Photo中:劉詩ブン、五輪女王に互角の戦いを見せたが…
Photo下:「勝って兜の緒を締めよ」。張怡寧にアドバイスを与える周樹森ヘッドコーチ(05年全中国運動会)