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中国リポート

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 昨年10月13日に第一子となる男の子を出産したリ・ジャウェイ(シンガポール)が、この2月からシンガポールチームの訓練に復帰している。
 生後4カ月になった天睿くんを北京に住む母親と叔母に預け、シンガポールに戻ったリ・ジャウェイ。「天睿のことは恋しいですが、彼をシンガポールに連れて戻るわけにはいきません。どうしても訓練に集中できなくなってしまうから。だから毎日母親に天睿を抱いてもらって、ネットのビデオ通話をしています」(出典:『聯合早報』)。天睿(ティエンルイ)くんの英語名であるTerry(テリー)の英字のネックレスを、練習中も欠かさずつけているそうだが、「ロンドン五輪でのシングルスのメダルが目標。しばらくの間の犠牲は仕方ない」とキッパリ言い切っている。

 昨年12月から、母校の什刹海体育学校で練習を再開したリ・ジャウェイ。現在はトレーニングを重点的に行い、体重をピーク時に戻す努力を続けている。国際大会への復帰は3月18~21日に行われるITTFプロツアー・ドイツオープンと伝えられているが、現在のところITTF(国際卓球連盟)のエントリーリストには入っていない。まずは2010年1月発表で23位(最高位は3位/05年10月発表)まで落ちている世界ランキングを再び上昇させることが目標になる。
 3番手のユ・モンユが成長著しいシンガポール女子チームだが、中国や韓国といったアジアのトップチーム相手には、やはりリ・ジャウェイの存在が欠かせない。1年余りのブランクの影響は少なくないはずだが、日本女子チームにとっては手ごわいライバルの復帰となりそうだ。

Photo:ベスト体重まであと4キロだというリ・ジャウェイ。「競技人生の中で一番キツい時期」だそうです