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中国リポート

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☆☆☆ 2007中国超級リーグ 女子第13節 ☆☆☆

[北京首創 3-0 八一工商銀行]
[深セン長園新材 3-2 河北金能]
[遼寧鞍鋼 3-1 上海電信理工]
[江蘇麗華快餐 3-1 重慶康徳遠景]
[北大方正 3-2 山東魯能]

◎苦節13節、ついに念願の初勝利!! 注目の一戦!
[江蘇麗華快餐 3-1 重慶康徳遠景]
 張瑩瑩 -1、-2、-8 李楠○
○范瑛 6、8、7 桑亜嬋
○張瑩瑩/陳晴 7、6、-6、8 李楠/劉純
○范瑛 6、4、-12、-10、6 劉純

 ここまで開幕から12連敗中だった江蘇麗華快餐。
 ダブルスは5勝7敗とそれほど悪くないし、エースの范瑛も慣れられやすいカット主戦型ながら、シングルス8勝8敗はまずまずの成績。しかし、昨シーズンにエースとして17勝5敗の成績を収めた李暁霞が山東魯能に移籍し、変わりに加入した林菱(中国香港)がここまで1勝8敗と不調。昨シーズンは11勝7敗で4位だったチームが、今シーズンは不振を極めている。

 超級リーグの連敗記録ということでは、2005年の男子超級リーグで、黒龍江明星がなんと0勝22敗でシーズンを終えている(当時は12チーム/全22節で開催)。前年まで絶対的なエースだった孔令輝が抜け、その穴を埋めきれなかったのだ。同じシーズンには、王励勤が抜けた上海聖雪絨も超級リーグから降格している。次第に戦力が分散傾向にある超級リーグ、絶対的なエースがシングルスで2点取り、残りの1点を誰かが取るという勝ち方が多くなっている。同時にエースが移籍した時のダメージも大きいのだ。

 さて、江蘇麗華快餐にとっては、勝利への最後のチャンスとさえ思える、9位の重慶康徳遠景との下位対決。
 トップで張瑩瑩(99年世界混合複優勝)が李楠に完敗したものの、2番でエースの范瑛が桑亜嬋(中国香港)にストレート勝ちして迎えた勝負のダブルス。ここで江蘇麗華快餐は、ペンツブ高攻守の陳晴と、左ペンドライブ型の張瑩瑩のダブルスを今シーズン初めて起用。ひとつの賭けだったが、勝利への執念に燃える陳晴/張瑩瑩はペアリングも良く、積極的な試合運びを見せて3-1で勝利。チームの勝利をグッと引き寄せる。
 しかし、ここまで2-3で競り負けた試合が7試合もある江蘇麗華快餐。4番でエースの范瑛が決められなければ、ラストに李楠を配した重慶康徳遠景が圧倒的に有利。そのプレッシャーと、劉純へ送られる大声援の中、范瑛はゲームカウント0-2から2-2へ追いつかれる苦しい試合を制した! 江蘇麗華快餐がついに今シーズン初勝利!

 その他の試合。首位を並走する北京首創と遼寧鞍鋼はともに勝利。遼寧鞍鋼は第4節で敗れている上海電信理工にリベンジを果たした。北大方正に敗れた山東魯能はこれで6連敗。チームの戦力から言うと信じられない成績だが、これから最終節に向けて、リーグに波乱を巻き起こすのはやはり山東魯能か。

Photo上:范瑛、エースの意地で2点を奪い、歓喜のチーム初勝利!
Photo下:99年世界選手権アイントホーヘン大会で、馬琳と組んで混合ダブルス優勝の張瑩瑩。この時まだ16歳だった