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中国リポート

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 6月9日に開幕する「2010年中国卓球クラブ超級リーグ」に先立ち、6月2~7日に四川省成都市(Aブロック)と山東省煙台市(Bブロック)で開幕する「2010年中国卓球クラブ甲Aリーグ」。超級リーグのひとつ下のリーグであるこの甲Aリーグの競技規定が今シーズンから変更され、外国籍選手だけで構成されたクラブでも、登録が可能となった。 また、中国のクラブチームへの外国籍選手の登録も人数制限がなくなっている(出場は一試合で最大2名まで)。

 この規定変更により、今シーズンの甲Aリーグでは、すでに女子で2チームが海外から参戦することが発表されている。日本から参戦するミキハウスと、シンガポール女子チームだ。
 ミキハウスチームは昨シーズンも甲Aリーグに参戦した平野早矢香(河北冀中能源)、樋浦令子(黒龍江中超電纜銀河)、石川佳純(三起商行)が主なメンバー。昨シーズンの通算成績は平野が単28勝8敗/複0勝1敗、樋浦が単2勝1敗/複7勝8敗、石川が単19勝17敗/複1勝2敗だった。平野と石川は世界選手権団体戦モスクワ大会の閉幕(5月30日)後、すぐに甲Aリーグへ出場するタイトなスケジュールとなる。また、シンガポール女子チームは、北京市チームの一員として超級リーグでプレーするリ・ジャウェイを除く馮天薇、王越古、スン・ベイベイらのメンバーで甲Aリーグに参戦。世界ランキング2位の馮天薇が超級リーグの「外援(助っ人選手)」ではなく、甲Aリーグに出場するのは「意外」のひと言だが、甲Aリーグ女子には実力派の若手選手がひしめいている。馮天薇といえども気の抜けない戦いが続くだろう。

 なお、国家体育総局卓球・バドミントン管理センターの劉風岩主任によれば、ミキハウス、シンガポール女子チームとも試合への出場のみで、成績のつかないオープン参戦となる。甲Aリーグにはドイツ女子ナショナルチームのシャール、バーテル、ジルベライゼンらも参戦する意思を表明(実際に参戦するかどうかは未定)。昨シーズンも石賀浄(韓国)、キム・ジョン(北朝鮮)をはじめ、何人かの外国籍選手が参戦していた甲A女子リーグ、今シーズンはさらに多彩な顔ぶれで開幕を迎えることになりそうだ。
 ミキハウスチームは、甲Aリーグ女子第1ステージではBブロックに参戦し、Bブロック12チームによる総当たりのリーグ戦が開催される。4位までに入ったチームは第2ステージ(8月25~29日/於:重慶市)の優勝決定リーグ(全8チーム)に進み、5位以下のチームは順位決定リーグに回る。オープン参戦ではあるが、まずは第1ステージで4位以内を目指したい。純正・日本人チームで挑むミキハウスチームの活躍に期待だ。

Photo:昨シーズンは甲Aリーグでも順調に勝ち星を積み上げた平野早矢香