スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 昨年10月から「Twitter(ツイッター)」を始めている卓球王国(http://twitter.com/worldtt)。更新はぼちぼちですが、重要度はともかくとして、意外にレアな情報も流れていたりします。
 今月、そのツイッターでも話題になっていたのが、08年北京五輪金メダリストの馬琳が始めた「微博(ウェイボー)」。「微博」は正確には「微博客」、「微(マイクロ)」と「博客(ブログ/中国語での発音はボークー)」で「マイクロブログ」。文字どおり、ブログの文字数を制限した中国版ツイッターで、中国最大手のポータルサイトである「新浪」をはじめ、「騰訊」や「網易」もこの「微博」のサービスをスタートさせている。芸能人や有名人の「博客」を独占していた「新浪」が「微博」でも他を大きくリードしており、馬琳が書いているのも「新浪微博」だ。
 馬琳の「微博」には火鍋や河豚(フグ)のスープ(!)など、夕食のメニューの写真もしばしば登場。まだスタートして一カ月くらいだが、フォロワーの数は66447(4月23日現在)と、なかなかの人気を集めているようだ。その内容を少しだけ紹介してみると…。

◎3月22日20:49 「今食事が終わったところ。今日は練習で膝を傷めてしまったけど、それほどひどくはない。みんな安心して、調整はうまくいってます」
◎3月23日18:32 「チームメイトの馬龍がドイツオープンのシングルスで優勝した。おめでとう!」
◎4月4日18:27 「今日は劉国正の結婚式に出席。愛しあうふたりがついに結ばれたことを、心から祝福します!」

 4月2日、「直通莫斯科」第3ステージの初戦でハオ帥に敗れた後には、「人生、一定是五味倶全的人生」とその心情を吐露している。「人生、酸いも甘いも、すべて味わうのが人生…」という感じだろうか。馬琳の競技人生をよく現している言葉かもしれない。ファンからの励ましの声が多く寄せられ、4時間後には「ひとつだけ確かなことは、これからもプレーを続けていきたいということ。僕は卓球というスポーツを心から愛しているから、そしてこの情熱と皆さんからの声援によって、ずっとプレーを続けてこられたから」と語っている。
 ちなみに4月9日で「微博」は一時中断。「明日から集合訓練が始まる。ようやく練習に集中できる環境だ、いつも集合訓練では携帯やパソコンは取り上げられるから、外の世界との連絡の手段はなくなってしまう」と書かれており、それ以降更新はされていない。

 ひとつだけ気になるのは、やはり「本当に馬琳が書いてるの?」という点。これまでにも張怡寧のニセモノがブログを立ち上げた例もあるし、馬琳の人気を当て込んで、ゴーストライターが立てられた可能性もゼロではない。馬琳は現在集合訓練中だが、国家チームと行動をともにしながら取材を続けている「ピンパン世界」(中国)の宋斐さんに聞いてみたところ、「確かに馬琳本人が書いている」とのこと。他に国家チームで「微博」をやっている選手がいたら紹介してくれるそうなので、ご期待ください…。

↓馬琳の「微博」はこちらです
http://t.sina.com.cn/1010956892

Photo:世界選手権団体戦モスクワ大会の代表になれるかどうか、その当落線上にいる馬琳。ITTFのホームページに発表された現時点でのメンバーでは、「直通莫斯科」を通過した3人(許シン・張継科・馬龍)に加え、王皓と王励勤がリストに入っているが…?