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中国リポート

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 男子は浙江省寧波市の北侖訓練基地、女子は河北省正定市の国家卓球訓練基地で集合訓練を行っている国家卓球チーム。女子は4月22日、男子は4月25日にエキシビションマッチを開催している。
 女子は今回が集合訓練に入って3回目のエキシビションマッチ。前回は劉詩ウェン・郭躍・郭炎の「中国1」チームが、王シュアン・楊揚・顧玉ティンの仮想・日本チームと対戦し、李暁霞・丁寧・武楊の「中国2」チームが、馮亜蘭・曹麗思・饒静文の仮想・シンガポールチームと対戦した。今回は「中国1」vsシンガポール、「中国2」vs日本が対戦。なんと中国1、中国2の両チームとも、1-3で敗れている。中国1vsシンガポールの結果は以下のとおり。

〈中国1 1-3 仮想・シンガポール〉
○劉詩ウェン 3-0 楊揚
 郭炎 0-3 馮亜蘭○
 郭躍 2-3 曹麗思○
 郭炎 1-3 楊揚○

 なお、なぜか今回は日本チームの楊揚とシンガポールチームの饒静文が入れ替わったようだ。中国1は2点起用された郭炎が2失点。3番の郭躍も曹麗思に先行されながらゲームオールまで追いついたが、最終ゲームは一気に離されて4-11で完敗した。前回(2回目)のエキシビションマッチでは、劉詩ウェンが楊揚にストレートで敗れるなど、毎回誰かしらに問題が現れるような状況。試合が終わった時には昼の12時を回っていたが、施之皓監督は選手たちを練習場の近くのトラック(陸上競技場)へ行かせ、長距離走をやらせたという。

 一方の男子チームは、4月25日に馬琳・王皓・王励勤の「オリンピック金メダリストチーム」が、馬龍・許シン・張継科・ハオ帥の「世界チャンピオン級チーム」の挑戦を受けた。しかも、このエキシビションマッチに開催に際して、国家男子チームは各省の総監督などで構成された顧問団を北侖市に招聘。張雷(北京市)、馬文革(天津市)、呂林(浙江省)、喬紅(広東省)、王涛(解放軍)などそうそうたるメンバーがトレーニングやエキシビションマッチを視察し、コーチ陣との意見交換やミーティングを行った(顧問団は4月28~29日に女子チームにも招聘)。韓国やドイツ、日本といった主要なライバルチームの選手分析も、夜間ミーティングで毎日のように行われており、モスクワ大会への準備に余念はない。
 男子チームのエキシビションマッチの結果は以下のとおりだ。 

[世界チャンピオン級チーム 3-1 五輪金メダリストチーム]
 許シン -9、-3、-6 馬琳○
○ハオ帥 5、-9、6、2 王励勤
○張継科 -8、10、-5、7、5 陳杞
○馬龍 11、10、8 王皓

 両チームとも激しいガッツのぶつかり合いとなったが、好調のハオ帥が2番で王励勤を破り、そこから世界チャンピオン級チームが3点連取。若手が勢いの差を見せつける結果となった。5月11日に終了する男子チームの集合訓練、モスクワ大会代表メンバーの最終発表は、5月15日前後と見られているが…?

Photo上:郭躍を下した曹麗思は、08年世界ジュニア4冠王
Photo下:国家男子チームではバイプレーヤー的な存在だが、「直通莫斯科」、そして今回のエキシビションマッチでも意地を見せたハオ帥