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中国リポート

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 日本で漫画・アニメともに大ヒットした『テニスの王子様』(週間少年ジャンプ連載)が、中国で実写でドラマ化される。今月16日に制作発表が行われ、配役はネット投票で決定。キャスティングの中心になるのは、2006年に始まったオーディション番組『加油!好男儿』で上位に進出したスターの卵たち。『加油!好男儿』は訳すると『頑張れ!イケメン』という感じだ。

 この『テニスの王子様』のキャストに名を連ねたのが、昨年の『加油!好男儿』で3位に入った呉建飛(ウ・ジェンフェイ)。この「好男儿」で一躍注目を浴び、ファースト写真集も大ヒットしている。「若い頃の金城武にそっくり」という評判だが、もう少し薄めのファニーフェイスに見える。

 配役は未定ながら、今から元五輪代表のコーチを受け、テニスの練習に余念がない呉建飛。この呉クンが上海でテレビ番組に出演した際、偶然にも楽屋で王励勤と遭遇。「卓球もテニスもネットを挟んで打ち合うのは同じ」「何かテニスの上達のコツになるものを得たい」と、思い切って話しかけ、すっかり意気投合したとのこと。「やりがいのある役でさえあれば、僕はすべて挑戦してみたいし、きっとうまく演じられると思う。それに王励勤さんのような良き師、良き友にもアドバイスを貰えた。本当に、“君のひと言は十日間の訓練にも勝る”です」とは呉クンの言葉。生活面では不遇な少年時代を過ごしたという彼だが、そのハングリーさはさすが。

 卓球とテニス。畑は違えども、卓球マスターのひと言が、テニスの王子様の心を動かしたということか。中国の実写版ドラマ『網球王子』は10月にクランクインし、来年6月から放映の予定だそうだ。

Photo:芸能界にも友人が多いという王励勤。思わぬ弟子を持つことになったが、テニスをやっても結構うまそう