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中国リポート

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★世界選手権団体戦モスクワ大会・男子第5代表決定戦
〈5.12/浙江省・桐郷市〉

○馬琳 10、-6、7、4 王励勤
★馬琳が中国男子5人目の代表に決定!


 中国の卓球ファンからも熱い注目を集めた、国家男子チームの“龍虎対決”は馬琳に軍配が上がった。
 試合はスロースターターの王励勤が、第1ゲーム7-1、さらに9-3と大きくリードを奪う予想外の展開。馬琳に9-6まで追い上げられたが、10-6とゲームポイントを握った。しかし、王励勤はここで攻め切れず、馬琳が6点連取で12-10と大逆転。第2ゲームを取り返した王励勤だったが、結局この第1ゲームに逆転を喫したことが、最後の最後まで響いた。第3ゲームも王励勤は3-5のビハインドから6-6に追いついたが、7-8の場面でチャンスボールを凡ミス。このゲームを落とすと勝負の女神は王励勤に二度とは微笑まず、第4ゲームは馬琳が7-1とリードを広げ、そのまま攻め切った。
 勝利後も派手なガッツポーズはなく、王励勤とは小さくタッチしただけだった馬琳だが、試合後のベンチではようやく笑顔を見せた。

 勝利した馬琳は00年世界選手権団体戦クアラルンプール大会から、6大会連続での団体メンバー入り。これは中国の男子選手の新記録だ。さらに世界選手権では、97年マンチェスター大会から12大会連続で代表となり、タイ記録で並んでいた王励勤、そして女子の王楠の11大会を抜き、中国代表の新記録を更新した。
 計5回行われた国家男子チームの代表決定戦。馬琳が勝利したのは結局、今回の王励勤戦だけ。たった1回の勝利で代表入りを決めた。許シン、張継科、馬龍、王皓、馬琳。中国男子チームは5人の代表メンバーが決定した。

 詳報はまた後ほどお伝えします!

Photo:「どんなにリードされても諦めないという、必勝の信念があった」と試合後の馬琳。逆転負けに泣いてきた男が、笑顔の逆転勝ちを収めた(写真は09年横浜大会。試合の画像が入手できれば差し替えます)