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中国リポート

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☆☆☆ 2007中国超級リーグ 女子第14節 ☆☆☆

[河北金能 3-2 北京首創]
[遼寧鞍鋼 3-1 八一工商銀行]
[深セン長園新材 3-1 江蘇麗華快餐]
[北大方正 3-0 上海電信理工]
[山東魯能 3-0 重慶康徳遠景]

◎張怡寧またもや2失点! 注目の一戦!
[河北金能 3-2 北京首創]
○賈君 -7、-6、7、4、6 張怡寧
 白楊 -9、-4、-1 丁寧○
○白楊/牛剣鋒 -10、7、-6、9、8 丁寧/郭炎
 賈君 -7、-8、-3 郭炎○
○牛剣鋒 8、-7、4、-6、13 張怡寧

 女王・張怡寧をシングルスで2点起用し、不動のオーダーを組んだ北京首創が、アウェーで思わぬ伏兵に足元をすくわれた。波乱の演出者は河北金能。
 北京首創の敗因は、第11節に続いて2失点を喫した張怡寧にある。トップでは河北金能の賈君に対し、ゲームカウント2-0の6-2でリードしていながら大逆転負け。2番手の郭炎、3番手の丁寧はシングルスで1点ずつ取ったが、二人で組むダブルスは超級リーグ最強ペアの白楊/牛剣鋒に競り負けた。そして迎えたラストでも張怡寧が攻め手を欠き、圧倒的に分が良いはずの牛剣鋒に対し、ゲームオール13-15という大激戦の末に敗れた。

 勝敗の差は紙一重だったとはいえ、予想外の2失点を喫したエースに対し、北京首創の周樹森ヘッドコーチは「張怡寧は守りに入る場面が多かったし、少し油断していたようだ」と苦言を呈した。しかし、次節(第15節)では宿命のライバル・遼寧鞍鋼との対戦を控えている。会心の勝利に対しても選手を誉めることの少ない周コーチが、「ラストの試合では1-2のビハインドからゲームオールに持ち込んだし、13-15で敗れたとはいえ、張怡寧はよく頑張った」と珍しく教え子を誉めた。このあたりはさすがに老練なコーチだ。

 余談ながら、河北金能のスポンサーである河北金能集団は大手の国有石炭企業。中国はいまだに石炭がエネルギーの主役で、それに伴う大気汚染も問題になっている。なかでも深刻なのが天津市、北京市をはじめとする河北省一帯で、IOCのジャック・ロゲ委員長が「大気汚染度が極めて悪い場合、競技の延期もあり得る」と発言したほど。中国は北京市周辺の工場や建設現場を、五輪会期中の前後2カ月間ストップさせることを計画しているそうだ。

Photo上:シャープな速攻はまだまだ健在の牛剣鋒
Photo中:03・05年世界混合複2位、左シェークフォア表ソフト攻撃型の白楊