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中国リポート

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★★★ 2010中国卓球クラブ超級リーグ 男子第7節 7.11 ★★★

[四川郵儲・先鋒汽車 3-0 上海浦宏神木]○邱貽可 -2、9、10、8 尚坤
○水谷 4、-4、11、8 王励勤
○水谷/金義雄 5、4、-7、9 尚坤/荘智淵
(成都市新都体育館)

[錦州銀行 3-2 浙商銀行]○徐輝 8、-12、8、7 馬龍
○雷振華 -6、-5、6、10、9 ハオ帥
 徐輝/ジャイ一鳴 -10、-9、-11 ハオ帥/呉尚垠○
 雷振華 -4、-7、7、-6 馬龍○
○ジャイ一鳴 8、3、2 呉尚垠
(遼寧省丹東市体育館)

[寧波海天塑機 3-2 山東魯能・路安集団]○馬琳 -6、8、8、6 張超
 唐鵬 -6、-9、8、-9 張継科○
○呉ハオ/王建軍 6、9、12 方博/張超
 馬琳 -8、9、-5、-8 張継科○
○王建軍 9、7、-6、9 朱世赫
(浙江省舟山市体育館)

[江蘇神鷹炭繊 3-2 廊坊銀行海潤] 林晨 -8、-4、-9 許シン○
○陳杞 11、6、11 張ユク
 林晨/ジャン健 -7、7、-9、9、-10 崔慶磊/張ユク○
○陳杞 4、-7、8、-10、8 許シン
○ジャン健 7、8、-6、9 陳剣
(江蘇省スー(さんずい+四)陽中学体育館)

 7月11日に行われた男子第7節。水谷隼(明治大・スヴェンソン)が出場した四川郵儲・先鋒汽車が待望の今シーズン初勝利を挙げた。
 6月30日に行われた「2010Volkswagen中国vs世界選抜チャレンジマッチ」では、王励勤に「-5、-9、9、-7」の1-3で敗れていた水谷。この第7節では1-0のリードで迎えた2番で再び王励勤と激突。得意の中陣攻守もなかなか通じない強打の王励勤に対し、多彩な変化サービスと巧みな台上処理で先手を取り、一気にリードを広げて11-4で1ゲーム先取。デュースにもつれた勝負の第3ゲームを13-11で奪い、第4ゲーム10-6でついにマッチポイントを握る。王励勤も2点を返して意地を見せたが及ばず。水谷の今季初勝利は、エース対決での実に価値ある1勝となった。水谷は続くダブルスでも、右シェークドライブ型の金義雄とのペアで尚坤/荘智淵を破り、単複で2得点。エースの大活躍で今シーズンの初勝利を挙げた四川郵儲・先鋒汽車は、上海浦宏神木を抜いて最下位から脱出した。
 2008年シーズンに浙商銀行で超級リーグに初めて参戦した水谷、この08年シーズンの通算成績はシングルス3勝7敗、ダブルス5勝3敗。これに今シーズンの成績を加えた超級リーグでの「生涯通算成績」は、シングルス4勝8敗、ダブルス6勝5敗となっている。

 この第7節は、他の試合で番狂わせが続出。断トツの優勝候補と見られていた浙商銀行が錦州銀行に敗れた。浙商銀行の最大の誤算は、トップで馬龍が徐輝に敗れたこと。馬龍は第2ゲーム7-10から逆転してゲームカウント1-1としながら、勝機をつかめなかった。徐輝は27歳と中国選手の中ではすでにベテランの域に入った右ペンドライブ型。「最近は以前よりもプレーが攻撃的になってきた。バックハンドも前陣での守備が多かったけど、裏面での攻撃力が増してきて、得点力も上がっている。馬龍はぼくがこんなに良いプレーをするとは思わなかったんじゃないかな」(徐輝)と飽くなき向上心を見せた。錦州銀行は2番雷振華も、最終ゲーム4-9から7点連取でハオ帥に大逆転勝ち。馬龍(5勝0敗)とハオ帥(6勝0敗)に初めて土をつけ、ラストまでもつれながらも浙商銀行を下した。

 山東魯能・路安集団も馬琳率いる寧波海天塑機に惜敗し、超級リーグ男子は全勝チームが消滅。この第7節で敗れた浙商銀行と山東魯能・路安集団が5勝1敗でトップを並走している。

Photo上:元世界王者・王励勤から今シーズンの初勝利を挙げた水谷隼
Photo中:徐輝、馬龍から殊勲の1勝
Photo下:山東魯能・路安集団戦のラストで朱世赫を攻略した王建軍。対カットの強さは、さすが元「柳承敏のコピー選手」だけのことはある?
※写真は上から09年世界選手権(水谷・徐輝)、09年全中国運動会(王建軍)