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中国リポート

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☆☆☆ 2010中国卓球クラブ超級リーグ 女子第7節 7.11 ☆☆☆

[広東深セン長園集団 3-1 内蒙古銀行]
○劉詩ウェン -5、9、5、9 馮亜蘭
○福原 9、10、-7、8 姚彦
 周芳芳/蔡賽 8、-6、-9、7、-4 馮亜蘭/顧玉ティン○
○劉詩ウェン 8、6、7 姚彦
(内蒙古体育館)

[遼寧鞍山城投房産 3-1 北京控股]
 文佳 6、-9、9、-6、-9 丁寧○
○郭躍 -7、8、12、7 リ・ジャウェイ
○文佳/常晨晨 -7、5、-5、4、8 彭雪/リ・ジャウェイ
○郭躍 -6、-5、9、9、7 丁寧
(北京市広安体育館)

[山東魯能 3-0 江蘇中超電纜]
○金キョン娥 6、9、8 王シュアン
○李暁霞 8、10、1 王越古
○彭陸洋/李茜 7、4、-7、-4、4 王越古/車暁曦
(江蘇省宜興市体育館)

[山西大土河華東理工 3-1 大同雲崗-金地砿業]
○郭炎 3、9、-6、7 李暁丹
 范瑛 -8、7、-5、9、-5 武楊○
○帖雅娜/饒静文 8、3、-7、4 馮天薇/劉娟
○郭炎 7、4、7 武楊
(山西大土河体育館)

 超級女子第7節、広東深セン長園集団の福原愛(ANA)が、内蒙古体育館戦で姚彦を撃破。男子の水谷隼とともに、今シーズン初勝利を挙げた。
 第3節の遼寧戦以来の出場となった福原は、ジャパンオープン荻村杯後の4カ月ぶりの帰省も束の間、中国へ戻って内蒙古自治区・フフホト市へひとっ飛び。内蒙古銀行戦では2番で姚彦と対戦。175cmと長身の右シェークドライブ型で、07年世界選手権ベスト16の実績を持っているが、今シーズンはシングルス0勝7敗と全くの不調。福原は競り合いながらも2ゲームを先取し、第3ゲームは0-5のビハインドから好プレーを連発して逆転勝ちを収めた。続くダブルスが競り負けた広東深セン長園集団だが、4番で劉詩ウェンが姚彦にストレートで完勝。福原の1点がものを言って今シーズン5勝目を挙げ、消化試合数がひとつ少ない山西大土河華東理工と大同雲崗-金地砿業を抜き、今シーズン初めて首位に立った。「今日は敢えて姚彦を福原愛と対戦させ、試合を通じて復調のきっかけをつかみ、自信を取り戻してほしかった。勝つチャンスはあったと思うが、そのチャンスをものにできなかった」(内蒙古銀行・張輝コーチ)。
 アウェーの内蒙古体育館(フフホト市)でもその人気は相変わらずで、試合後にはサインや写真を求めるたくさんのファンがフロアになだれ込んだという福原。超級リーグでの通算成績は05・06年シーズンと合わせると、シングルス7勝14敗・ダブルス13勝12敗となった。05・06年シーズンはともにシングルス3勝ずつ、今シーズンはさらに勝ち星を積み重ねていきたい。

 その他の試合では、ここまで全勝を守ってきた大同雲崗-金地砿業が山西大土河華東理工に敗れ、超級リーグ女子も全勝チームがなくなった。前節で金キョン娥に敗れた郭炎が同じカット主戦型の武楊をストレートで破り、チームを勝利へと導いた。武楊と李暁丹の両輪に世界ランキング2位の馮天薇が加わり、開幕から快進撃を見せてきた大同雲崗-金地砿業だが、もともと昨シーズン最下位で甲Aへ降格したチーム。昨シーズン9位で入れ替え戦に勝利し、超級リーグ残留を決めた重慶康徳が資金不足・選手不足で超級リーグの参戦権を手放し、それを譲り受けるというウルトラCで超級リーグに復活したのだ。「失うものなどない」と覚悟を決め、これからも上位チームにひと泡吹かせたい。
 3連勝中の北京控股は、エース丁寧が郭躍に2-0から逆転負けを喫し、連勝ストップ。丁寧は苦手とする文佳との対戦を避け、単複での起用を提案したコーチ陣に対し、シングルス2点での起用を志願。トップでその文佳をゲームオール9点で振り切ったが、4番では3ゲーム目から攻撃的なプレーに切り替えた郭躍の前に屈した。

Photo上:福原、今シーズン初勝利!
Photo中:苦しいチーム事情の中、シングルス2得点を挙げた郭躍
Photo下:安定したプレーで若手を退けた郭炎(写真は10年世界選手権モスクワ大会)