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中国リポート

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☆☆☆ 2007中国超級リーグ 女子第15節 ☆☆☆

[北京首創 3-1 遼寧鞍鋼]
[河北金能 3-2 江蘇麗華快餐]
[八一工商銀行 3-2 北大方正]
[山東魯能 3-1 深セン長園新材]
[上海電信理工 3-2 重慶康徳遠景]

◎宿命のライバル対決はやはり北京首創。注目の一戦!
[北京首創 3-1 遼寧鞍鋼]
○郭炎 9、11、-8、11 王楠
 張怡寧 -8、-4、5、-7 郭躍○
○郭炎/丁寧 8、8、6 王楠/常晨晨
○張怡寧 -6、5、3、-8、4 常晨晨

 超級リーグ女子第15節は、まさに今シーズンの天王山。悲願の優勝に向け、この試合を制すればほぼ優勝確定と言っていい遼寧鞍鋼に対し、前節で河北金能に敗れた北京首創はまさに背水の陣。

 王楠、郭躍という2大スターを抱えながら、遼寧鞍鋼はなぜか超級リーグで優勝できない。昨シーズンは郭躍の故障やダブルスの不調などで9勝9敗の5位に沈み、福原愛(現ANA)がいた2005年も同じく5位。03-04年は2位だったが、首位の北京海菲泰には大差をつけられた。一方の北京首創は右手骨折の張怡寧が長期離脱した2005年こそ3位だったが、03-04年、そして昨シーズンの06年とぶっちぎりの強さで優勝している。

 北京首創のホームゲームとして行われたこの試合。トップは世界ランク2位の王楠と、世界ランク4位の郭炎の対戦。今年6月のフォルクスワーゲンオープン荻村杯決勝では、王楠が勝利を収めていたが、この試合は第2・4ゲームをデュースで制した郭炎に軍配。続く2番のエース対決で張怡寧が勝利すれば、一気に北京首創が突っ走る流れになったが、現世界女王の郭躍が意地を見せ、第6節に続いて張怡寧から勝利を挙げた。新旧女王の対決は、最近は郭躍のほうが圧倒的に分が良い。
 3番ダブルスは、右腕からパワーボールを繰り出す郭炎と、左腕からキレのある前陣攻撃を見せる丁寧の北京首創ペアが完勝。遼寧鞍鋼の王楠/常晨晨はともにサウスポー、コンビネーションが今ひとつなのか7勝8敗と勝ち星が伸びない。現在日本生命で活躍している李佳をはじめ、なぜかサウスポーの選手が多く育つ遼寧省チーム。ダブルスのペアリングにやや難があるようだ。
 ダブルスの勝利で大きく勝利に近づいた北京首創、4番で張怡寧が常晨晨に対し、ゲームオールまでもつれながらも最終ゲームを4本で締め、遼寧鞍鋼に3-1で勝利。12勝3敗で再び両チームが並び、残り3節に雌雄を決することとなった。
「全体的に見て、我々のチームは気合いが入っており、どの試合でも遼寧チームを圧していた」とは北京首創の周樹森ヘッドコーチの弁。しかし、第17節に北大方正、第18節に山東魯能という強豪との対戦を控え、周ヘッドコーチは最後にひと言。「競技スポーツに楽勝なんてものはない」。

Photo上:第6節に続き、遼寧鞍鋼戦でバツグンの働きを見せた郭炎
Photo中:王楠は単複で2失点。疲労が蓄積していたのか、この後のパナソニック中国オープンは出場回避
Photo下:神戸で行われた第2回世界ジュニアで優勝した常晨晨