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中国リポート

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 現在、男子は広東省厦門市、女子は広東省中山市でアジア競技大会に向けた集合訓練を行っている国家1軍チーム。1990年の北京大会以来、20年ぶりに中国で開催されるだけに、男女チームともベストメンバーで大会に臨む。10月26日に発表された、卓球競技の代表選手団は以下のとおり。

男子:馬琳、王皓、馬龍、張継科、王励勤
女子:李暁霞、郭躍、郭炎、劉詩ウェン、丁寧


 この男女5人のメンバーのうち、女子ではすでにエントリー種目が発表されている(エントリーは直前に変更の可能性あり)。

女子シングルス:郭躍、李暁霞
女子ダブルス:郭躍/李暁霞、劉詩ウェン/丁寧
混合ダブルス:王励勤/郭炎、張継科/丁寧


 大会が行われる広東省チームのエースである劉詩ウェンは、女子シングルスへのエントリーが確実とみられていたが、意外にも女子シングルスの代表に選ばれたのは郭躍と李暁霞。劉詩ウェンの担当コーチである孔令輝は『城市快報』の取材に対し、以下のように答えている。「劉詩ウェンと丁寧はモスクワ大会で良いプレーができなかった。彼女たちはアジア競技大会にも初めての出場であり、国家チームとしても再び冒険をするわけにはいかない」。結局、劉詩ウェンは女子ダブルスのみの出場。“公認カップル”である張継科とのダブルス結成も実現せず、孔令輝曰く『彼女はまだ若い。今は全精力を練習と試合に集中すべき時だ』。

 なお、男子については早い段階から、王皓と馬龍のシングルスへのエントリーが報道されている。国家男子チームの劉国梁監督は、現時点ではふたりのエントリーを認めながらも、「これが最終的なエントリーではない。大会が始まる3日前までエントリーの変更は可能だ」と相変わらずのコメント。王皓は男子ワールドカップで2大会ぶりの優勝を飾り、完全に復調の気配だ。馬龍の左足のケガは「順調に回復している」(劉国梁)というが、回復状況によっては張継科とのエントリー変更も考えられる。

 1958年の第3回東京大会から、アジア競技大会の正式種目となった卓球。第6回バンコク大会を除き、これまで12回開催されているが、実は中国が7種目すべてを制したことは一度もない。世界選手権での中国の圧倒的な強さを考えると、意外と言うほかない。※11/19加筆修正 中国は1978年の第8回バンコク大会で7種目を制しています。大変失礼致しました。
 ちなみに1962年の第4回ジャカルタ大会では、日本も男子シングルスで三木圭一、女子シングルスで松崎キミ代が優勝するなど、完全制覇を達成している。今回の広州大会でも日本選手が大活躍を見せれば、大会が盛り上がること必至だ。

Photo上:前回大会優勝の郭躍が、女子では史上2人目の2連覇を狙う
Photo下:地元メディアの期待も大きかった劉詩ウェンだが…