スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 第16回アジア競技大会・広州大会の開幕を明日(12日)に控え、広州市内では最後の聖火リレーが行われた。10月12日に北京・天壇祈念殿で採火されたあと、1ヶ月をかけて中国全土の21都市をリレーされてきた聖火。その総移動距離は12215キロに及ぶという。「なぜアジア競技大会で聖火リレー?」という気もするが、要は大会を盛り上げるイベントの一環。昨年の東アジア競技大会ですら、聖火リレーが行われていた。

 広州での聖火リレーは11月5日から行われており、最終日の今日(11日)は会場施設の1/3が集中している学園都市「広州大学城」で行われた。130名のランナーが15kmの距離を走るというから、ひとりの受け持ちはだいたい100mちょっと。最終日だけあって、02年冬季五輪スピードスケート500・1000m金メダリストの楊揚、香港のスーパースター・譚詠麟(アラン・タム)、北京五輪開会式でも演奏したピアニストの郎朗など、芸能・スポーツ界の有名人が大集合している。そして、卓球界から選ばれる栄誉に浴したのが、地元・広東省女子チームの劉詩ウェンだ。

 大会前の集合訓練のエキシビションマッチでは、準決勝で李暁霞を4-2、決勝で丁寧を4-3で下し、見事優勝した劉詩ウェン。残念ながらアジア競技大会の女子シングルスのエントリーから外れたが、そんな彼女に吉報が待っていた。130人で行う聖火リレーの128番目で走る劉詩ウェンが聖火を渡す相手は、なんと章子怡(チャン・ツィイー)。日本でも映画『初恋のきた道』や『グリーン・デスティニー』で有名になった、国際派の若手トップ女優だ。「チャン・ツィイーは大好きなんです。あれだけ頑張って国際的なスターになるなんて、本当に大変なことですから」とは劉詩ウェンのコメント(出典『新華網』)。ますます笑顔の聖火リレーになるだろう。

 ちなみに聖火台に点火する最終ランナーはまだ明らかにされていないが、地元広東出身である往年の名サッカー選手・容志行と並んで、トウ亜萍の登場も有力視されている。花火16万発が飛び交うド派手な開会式になる模様だが、翌日に試合を控えた国家チームの選手団は、開会式には参加しないそうだ。

Photo:一度はやってみたい聖火リレー。劉詩ウェンが広州の街を走る!