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中国リポート

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 すでに日本のネットユーザーにもすっかり定着した感のあるツイッター(twitter)。
 しかし、4億人以上と言われる中国のネットユーザーは、中国国内ではツイッターにアクセスすることができない。そこで代わりに登場したのが、大手ポータルサイトが相次いでスタートさせた“微博(ウェイボー)”だ。微博は『微博客(ウェイボークー/マイクロブログ)』の略。2009年4月に新浪(SINA)がスタートさせた新浪微博を皮切りに、騰訊(テンセント)や網易など、ほとんどのポータルサイトが微博のサービスを行っている。

 中国リポート2010/04/23『馬琳が“微博”でつぶやきを配信中』でもお伝えしたが、卓球選手の間でも微博は人気だ。馬琳は新浪で微博を始めたが、中国でチャットなどに広く使われていたコミュニケーションツール『騰訊QQ』をベースに、騰訊(テンセント)微博が急速に普及。当初は国家チームの選手たちも「新浪組」と「騰訊組」に分かれていたが、現在は騰訊組が圧倒的に優勢で、国家1軍選手チームの選手たちのほとんどが騰訊微博でつぶやきを公開している。劉詩ウェンのように、「新浪」と「騰訊」の両方でアップを続けている猛者もいる。
 それでは、現在確認できている限りで、彼らのつぶやきを受け取るフォロワーのランキングを以下に発表しよう(12月13日現在)。

〈男子〉
1. 劉国梁   2199689
2. 陳杞    1671678
3. 張継科   596589
4. 許シン   590830
5. 馬龍    537823
6. 黄ピャオ  368661
7. 馬琳    268006
(※新浪微博)
8. 王皓    25179
9. 劉イ    4515
10. 周雨    3636
  
〈女子〉
1. 喬紅    796619
2. 劉詩ウェン 749706
3. 李暁霞   689962
4. 郭躍    626740
5. 施之皓   579124
6. 郭炎    476419
7. 常晨晨   222456
8. 曹臻    177020
9. 帖雅娜   146911
10. 丁寧    37709
11. 王シュアン 4794
12. 侯美玲   3102
(※フー・メレク)

 監督やコーチはそれぞれの担当のランキングに入れ、騰訊と新浪の両方で微博をやっている選手はフォロワーの多いほうを採用した。
 意外にも男女とも1位は指導者。男子1位の劉国梁はなんと220万ものフォロワーを集め、今なお1日1万近いペースで増え続けている。騰訊微博でフォロワー数1位の劉翔(陸上/男子110mハードル)の868万にはさすがに及ばないが、騰訊微博をやっている有名人の中でも、かなり上位の数字。ちなみに日本のツイッターの総合ランキング1位であるガチャピンは約85万で、劉国梁はその2倍以上のフォロワーを集めているのだ。劉国梁もガチャピンと比べられても困るだろうが…。

 選手たちの実力や知名度によって、数字のヒエラルキーが明確になっているのが面白い。馬龍は微博を始めてまだ1カ月半ほどだが、あっという間に張継科や許シンに追いついてきた。ちなみに男子の王皓、女子の丁寧の数字が非常に低いのは、長い期間アップされない時期があるため。王皓は5月30日を最後にアップがないし、丁寧は数ヶ月空いた後で再開したばかりだ。
 その2では、彼らが実際に何をつぶやいているのかも、少しご紹介しましょう。

Photo上:相変わらずの人気を微博でも見せつけた劉国梁
Photo下:新浪でも20万近いフォロワーを集め、国家チームの「ブログ女王」である劉詩ウェン