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中国リポート

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 皆様、明けましておめでとうございます!
 2011年も卓球王国を宜しくお願い致します。

  2011年の一発目の中国リポート、「直通鹿特丹」をはじめ、お伝えしたいニュースが山積しておりますが、まずは新年らしくおめでたい話題から。

 1月2日、黒龍江省の省都・ハルピン市で、元国家男子チームで現トルコ男子チームのメンバーである鄭長弓と、元国家女子チームの張瀟玉が結婚式を挙げた。国家チームの選手たちは「直通鹿特丹」を控えて北京に留まっており、結婚式に出席することはできなかったが、同じハルピン市出身の孔令輝コーチや、国家女子チームのチームメイトだった郭躍・郭炎・范瑛、超級リーグでダブルスを組んだ王シュアン(王+旋)らがビデオレターでお祝いの言葉を述べた。
 花嫁の張瀟玉の出身地であるハルピン市は、最低気温が氷点下30℃まで下がり、「冰城(氷の街)」の別名がある酷寒の地。四川省男子チームの出身で、温暖なトルコに移住した鄭長弓には厳しい寒さだったはずだが、張瀟玉は国家女子チームで随一と謳(うた)われた美人選手。鄭長弓も新年から幸せいっぱいに違いない。

 現在、国際大会には「Cem Zeng(ジェム・ツォン)」として出場している鄭長弓(ジョン・チャンゴン)は、1985年10月21日生まれの25歳。フットワークを活かして切れ味鋭いフォアドライブを連発する左シェークドライブ型だ。
 2003年にアジアジュニア選手権で優勝し、第1回世界ジュニア選手権では男子団体優勝、混合ダブルスで李暁霞と組んだペアで優勝、男子シングルスも3位。この時の団体のチームメイトに張継科がいた。「中国の将来の主力候補か?」と鄭長弓の名前を覚えている方もいるのではないだろうか。中国国内でも将来を嘱望される選手だったが、トルコに移住し、サッカーでも名門として知られるフェネルバフチェSKの卓球チームでプレー。08年北京五輪にもトルコ代表として出場した。世界最終予選でワン・ツォンイ(ポーランド)、コルベル(チェコ)らを破っての出場だったが、北京五輪では1回戦でカラカセビッチ(セルビア)とのサウスポー対決に敗れている。

 一方の張瀟玉は1986年3月29日生まれの24歳。堅固なバックショートを武器に戦う、女子では数少ない右ペンホルダー両面裏ソフトドライブ型。国家女子チームを引退後、昨シーズンの超級リーグでは江蘇中超電纜のメンバーとして出場し、リ・ジャウェイや曹臻を破って健在をアピールした。しかし、江蘇中超電纜は超級リーグ最下位で甲Aリーグに降格。張瀟玉もこの結婚によって、昨シーズン限りでラケットを置く可能性もある。どうかお幸せに!

Photo:新郎の鄭長弓(上)と花嫁の張瀟玉(下)