スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
 1月8日、第51回世界卓球選手権(個人戦)・ロッテルダム大会の代表選考会「直通鹿特丹」は、女子の第1ステージが終了。27歳のベテラン郭炎が決勝で郭躍を下し、国家男女チームを通じて、ロッテルダム大会の代表第1号となった。予選リーグおよび決勝トーナメントの結果は以下のとおり。

☆「直通鹿特丹」女子第1ステージ結果
■予選リーグ 12.30~31 ※2位までの選手が準々決勝へ進出


グループ1:1. 郭炎(4勝1敗)/2. 馮亜蘭(4勝1敗)/3. 饒静文(3勝2敗)/4. 楊揚(3勝2敗)/5. 曹臻(1勝4敗)/6. 朱雨玲(0勝5敗)
[郭炎 4-2 馮亜蘭][楊揚 4-1 郭炎][饒静文 4-2 曹臻]

グループ2:1. 劉詩ウェン(5勝0敗)/2. 武楊(4勝1敗)/3. 常晨晨(3勝2敗)/4. 曹麗思(2勝3敗)/5. 李佳イ(1勝4敗)/6. 姚彦(0勝5敗)
[劉詩ウェン 4-2 武楊][武楊 4-2 常晨晨][李佳イ 4-1 姚彦]

グループ3:1. 郭躍(4勝1敗)/2. 李暁霞(4勝1敗)/3. 陳夢(3勝2敗)/4. 李暁丹(2勝3敗)/5. 王シュアン(2勝3敗)/6. 易芳賢(0勝5敗)
[郭躍 4-3 李暁霞][陳夢 4-3 郭躍][郭躍 4-3 易芳賢]

グループ4:1. 丁寧(5勝0敗)/2. 范瑛(4勝1敗)/3. 文佳(3勝2敗)/4. 木子(2勝3敗)/5. 趙岩(2勝3敗)/6. 顧玉ティン(0勝5敗)
[丁寧 4-2 范瑛][趙岩 4-3 文佳][木子 4-3 顧玉ティン]

■決勝トーナメント 1.7~8
●準々決勝

郭躍 -9、7、10、9、8 范瑛
馮亜蘭 -12、7、-5、6、-9、3、6 劉詩ウェン
丁寧 9、-8、4、-7、6、-11、11 李暁霞
郭炎 -8、7、5、4、7 武楊
●準決勝
郭躍 9、-3、12、-8、5、9 馮亜蘭
郭炎 -8、7、-6、6、-6、6、5 丁寧
●決勝
郭炎 2、-6、6、6、-8、7 郭躍

 国家1軍チームの21名に、2軍チームの朱雨玲、趙岩、李佳イ(火×4)を加えた24名で行われた女子の「直通鹿特丹」第1ステージ。
 予選グループは大きな番狂わせはなく、ほぼ順当な勝ち上がり。しかし、準々決勝では元世界ランキング1位の劉詩ウェンと、アジア競技大会優勝の李暁霞が姿を消した。李暁霞は丁寧と一進一退の大激戦になり、最終ゲーム8-5のリードから8-10とされながら、11-10でマッチポイントを取り返したが、あと一歩及ばずにゲームオール13-11で惜敗。劉詩ウェンは馮亜蘭に足下をすくわれ、ベンチに入った孔令輝コーチは怒り心頭。「全部のプレーが受け身だ! 第7ゲームの前に言ったことをひとつも覚えてない!」と吐き捨て、劉詩ウェンを待たずにコートを後にした。劉詩ウェンは右肩の故障がかなり悪いようだが、モスクワ大会決勝で敗れて迷い込んだトンネルから、まだ抜け出すことができない。

 そして決勝は、準決勝でともに接戦を制した郭躍と郭炎の「二郭」対決。第1ゲームから5-1、10-2と一気にスタートダッシュをかけた郭炎が終始試合を優位にすすめ、郭躍を4-2で下して世界代表の切符を手にした。「以前は出足が悪くて失敗するケースがあったので、今回はその点には気をつけた。今回の勝利は世界選手権代表の資格を得たということに過ぎないけど、私にとっては自信になりました」(郭炎)。郭炎はこれで03年パリ大会から8大会連続8回目の世界選手権出場だ。
 決勝トーナメントは7試合すべてが出足の2ゲームで1-1のタイになるなど、中国女子のトップ選手としてのプライドが激しくせめぎ合った「直通鹿特丹」第1ステージ。この戦いを勝ち抜いた選手が、世界選手権で勝てないはずがない。

Photo上:郭炎、激戦を勝ち抜いてロッテルダムへの切符をゲット!
Photo下:予選リーグでライバル李暁霞を下した郭躍だが、決勝では勝機を見出せず