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中国リポート

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 1月14日、四川省綿陽市北川チャン族自治県に新しく完成した北川体育館で、こけら落としとして「長虹大師杯(マスターズカップ)中国卓球2010年総決賽」が行われた。地元綿陽市に本社を置く四川長虹電器がスポンサーとなったこの大会は、08年5月に発生した四川大地震の慰問試合として行われ、国家男女チームのトップ選手、男女各4名が参加。2,000人を超える観衆の前で優勝を争った。結果は以下のとおり。

★「長虹大師杯・中国卓球2010年総決賽」 1.14 中国・四川省北川体育館

※出場選手
男子:馬龍、王皓、馬琳、王励勤
女子:郭炎、劉詩ウェン、丁寧、曹臻

〈男子シングルス〉●準決勝
馬琳 W/L 王励勤
王皓 W/L 馬龍
●決勝 王皓 4-3 馬琳

〈女子シングルス〉●準決勝
郭炎 W/L 曹臻
劉詩ウェン W/L 丁寧
●決勝 郭炎 4-3 劉詩ウェン

 …公式な記録の発表がなく、かなり大雑把な記録でスミマセン。決勝では男子は右ペンドライブ同士、女子は右シェークドライブ型同士の激しいシーソーゲーム。華々しいラリー戦が展開され、男子は王皓、女子は郭炎が勝利した。
 優勝した王皓は風邪で体調が悪く、夜になると咳が止まらず、試合前日はよく眠れなかったというが、きっちり勝利を収めて改めて復調を印象づけた。さらに大会終了の2日後、16日にはスロベニアオープンに向けて出発する強行スケジュール。馬龍、王励勤、郭炎、劉詩ウェンらはスロベニアオープンをキャンセルし、トップ選手では王皓、張継科、馬琳、許シン、郭躍、李暁霞などが出場する。

 北川チャン族自治県は、2008年5月12日の四川大地震で最も被害が大きかった地域のひとつ。国家卓球チームからは大地震の発生後、多額の義捐金を被災地に送り、慰問試合を行うために多くの選手がこの地を訪れた。女子シングルスで優勝した郭炎は、「たった2年間でここまで復興して、新しい町並みができているなんて。本当に驚きました!」と目覚ましい復興への感想を述べている。
 日本でも1月17日、阪神・淡路大震災が発生から16年となり、様々な追悼行事が催された。ふたつの地震で被害を受けた方々に、謹んで追悼の意を表します。

Photo:地元ファンからも大きな声援を受けた郭炎が優勝