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中国リポート

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  今月15日に四川省綿陽市の北川体育館で行われた「長虹大師杯・中国卓球2010年総決賽」。この大会の際、記者団の質問を受けた国家卓球チームの黄ピャオマネージャーが、興味深い発言をしている。張継科と劉詩ウェンの交際報道、王励勤の結婚報道に馬琳の離婚問題と、卓球選手の恋愛に関する報道が増えている中、国家チームのスポークスマンである黄ピャオ氏は、以下のような見解を示した。

「卓球チームではここ数年、選手たちの恋愛に関してある程度容認するようになった。しかし、誰でも恋愛していいというわけじゃない。最低ラインというものがある。女性は22歳以上、男性は24歳以上だ。もちろん、チームの選手管理や成績に影響を及ぼさないことが前提になる」(出典『成都晩報』)。

 恋愛に年齢制限を設けるというのも、何とも不思議な話だが、この年齢制限でいくと22歳の張継科と19歳の劉詩ウェンのふたりは強制的に引き離されることになる。「張継科と劉詩ウェンの仲に影響はあるのか?」という記者の質問に対して、黄ピャオ氏の返答はなんとも微妙だ。「実を言うと、劉詩ウェンと張継科のふたりが、今もまだつき合っているのかどうか、よく知らないのでね」。

 昨年4月の劉詩ウェンと張継科の交際報道の際には、女子チームの施之皓監督が「まだ早すぎると思う。22歳以降のほうが良いのではないか。まだ精神的に未熟なうちの恋愛は、練習やプレーに影響が出るかもしれない」と述べていた。それが今回の黄ピャオ氏の発言に引き継がれた形だ。国家男女チームは集合訓練や「直通鹿特丹」などの部内試合は別々に行うが、遠征ではもちろん一緒になるし、今の選手たちは携帯電話や「微博(中国版ツイッター)」で自由に連絡が取れる。「地下恋愛(秘密裏の恋愛)」まで取り締まることは不可能だが、ロンドン五輪への勝負の年を迎え、選手たちを今一度引き締めにかかっている。

 国家男子チームの劉国梁監督は、現夫人の王瑾さんと国家2軍チーム時代から交際を続けていたが、あらゆるビッグタイトルを獲得し、引退した後にそのまま結婚している。2004年1月に恋愛問題によって、白楊や范瑛が省チームへ戻された時も、彼女たちの交際相手である馬琳と王皓には処罰はなかった。何はともあれ、「成績第一、恋愛第二」が国家チームの方針であることは間違いないようだ。

Photo:恋愛禁止のお達しが出た張継科(上)と劉詩ウェン(下)