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中国リポート

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 一昨日の2月3日は、中国の春節(旧正月)だった。都市に出稼ぎに出ている人たちもこの春節ばかりは故郷へ里帰りし、中国全土で3億人とも4億人とも言われる「民族大移動」が起こる。会社や工場も1週間近くストップしてしまうため、非常に重要な行事ではあるが、中国に取引先やクライアントを抱える方にとっては困りものだ。
 国家チームの選手たちも、春節の短い休暇を久々の我が家で過ごしたようだ。少々安易なやり方ではありますが、彼らの春節の過ごし方を、“微博(ウェイボー:中国版ツイッター)”からピックアップしてみましょう…。

 2月2日の深夜から3日にかけて、魔除けの爆竹で新年を祝う中国。北京市では2人が死亡、200人以上が負傷したという、信じられないニュースもあった。しかし、フットワークの軽い卓球選手なら、爆竹から逃げ遅れる心配はない。
2月3日 01:05「もうすぐ最強の爆竹に点火するぞ。さっき爆竹に火をつけた後の僕のダッシュは、ウサイン・ボルトといい勝負だったんじゃないかな(張継科)」

 ピンポン球を打ち合う音に慣れている選手たちにとっても、爆竹が炸裂する音はやはり快感なのか。「假小子(おてんば)」の郭躍も、思う存分鳴らしたご様子。
2月3日 01:22「爆竹、全部終わっちゃった。一年の努力は、ただこの瞬間のためにあるよね。本当に面白かった(郭躍)」

 年明けに自分の成長を実感した選手もいる。その感覚は日本人と全く変わらない。
2月3日 12:34「今は本当に大人になったな~。もうお年玉はいらなくなって、あげる側に回ったんだから(笑)(許シン)」

 真面目な性格が、微博になっても抜けない選手もいるようだ。
2月4日 00:12「遅ればせながら新年のお祝いを。明けましておめでとうございます。皆さんの健康とご多幸を祈っております(馬龍)」

 こうして実家でのんびりと春節を過ごした選手たちも、春節の休みはわずか2日間。今日、2月5日には北京へ飛行機で戻り、ロッテルダム大会、そしてロンドン五輪へ向けた戦いの日々が待っている。本当につかの間の休息だ。
2月5日 07:26「今ちょうど飛行機に乗って、もうすぐ飛び立つところ。楽しい時間は本当に短くて、別れるのが寂しかった。家は永遠に私の最愛の場所です(丁寧)」
…飛行機の中では携帯は切りましょうね。

Photo上:「カクヤク」は「バクチク」に「ワクワク」
Photo下:お年玉をあげる側に回った許シン。お年玉は「圧歳銭(ヤースイチェン)」