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中国リポート

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 …男子編から相当アップが遅れてしまい、申し訳ありません。世界選手権ロッテルダム大会への中国女子チームのエントリーは以下のとおり。4月26日に5月分の世界ランキングが早くも発表されているため、最新の世界ランキングでお伝えします。

☆世界選手権ロッテルダム大会・中国女子選手団
(WR=2011年5月分の世界ランキング/数字は生年月日)


李暁霞   WR1 1988.01.16 遼寧省鞍山市出身 右S両面裏ソフトドライブ型
郭炎    WR2 1982.06.24 北京市出身    右S両面裏ソフトドライブ型
丁寧    WR3 1990.06.20 黒龍江省大慶市出身 左S両面裏ソフトドライブ型
郭躍    WR4 1988.07.17 遼寧省鞍山市出身 左S両面裏ソフトドライブ型
劉詩ウェン WR5 1991.04.12 遼寧省撫順市出身 右S両面裏ソフトドライブ型
武楊    WR8 1992.01.05 山西省陽泉市出身 右S F裏・B表カット主戦型
馮亜蘭   WR14 1990.01.25 湖北省武漢市出身 右S両面裏ソフトドライブ型
范瑛    WR24 1986.02.12 江蘇省鎮江市出身 右S F裏・B表カット主戦型
木子    WR79 1989.01.09 遼寧省撫順市出身 右S F裏・B表前陣速攻型
曹臻    WR-  1987.01.08 山東省濱州市出身 右S F裏・B表前陣速攻型

☆各種目へのエントリー
[女子シングルス]李暁霞、郭炎、丁寧、郭躍、劉詩ウェン、武楊、范瑛
[女子ダブルス]李暁霞/郭躍、郭炎/丁寧、馮亜蘭/木子
[混合ダブルス]ハオ帥/木子、張超/曹臻、閻安/馮亜蘭

 1~3月に行われた2回の「直通鹿特丹(直通ロッテルダム)」と、5回のプロツアーの結果、郭炎・丁寧が大会出場権およびシングルスの出場権、劉詩ウェン・武楊・木子が大会出場権を獲得していた。不調だった郭躍と李暁霞もエントリーからあえて外す理由は見あたらず、結局は順当な選手選考に落ち着いたようだ。
 唯一、サプライズと言えるのは女子シングルスの7番目の選手が范瑛だったこと。09年横浜大会の混合ダブルスに出場した范瑛だが、シングルス出場は05年上海大会以来。2大会のブランクを経てシングルスに出場というのは、中国では異例だ。エントリーした理由をぜひロッテルダムで聞いてみたいが、目的はいわゆる「露払い」ではないか。ダブルス2種目に出場する馮亜蘭や、直通鹿特丹第2ステージで優勝した木子を選んでもいいところだが、シンガポールや日本のトップクラスに対しては不安がある。外国選手に強い范瑛を送り込み、中国の上位独占をより確実なものにする狙いがあるように思える。

 武楊に范瑛とシングルスにカット主戦型が2名入るのも、プレーの「男性化」を標榜する近年の中国女子にあっては珍しい。89・91年大会に李ジュン(羽佳純子)と丁亜萍、97・99年大会に王輝と成紅霞が出場するなど、かつてはカット主戦型が必ずといっていいほどメンバーに入っていたが、2000年代に入ってからシングルスに出場したのは05年大会の范瑛だけ。07・09年と2大会続けて、出場する7選手をすべてシェークドライブ型で固めていた。日本女子にとっても、このカット2枚は危険な存在だ。

 厦門で集合訓練を行っていた国家男子チームと合流し、23・24日に四川省成都市で行われたエキシビションマッチで集合訓練を締めた国家女子チーム。積極的に体力トレーニングを取り入れ、大会前としてはハードな集合訓練になったようだ。25日には北京に戻り、明日29日にはロッテルダム大会の直前合宿を行うオーストリアのWSA(ヴェルナー・シュラガー・アカデミー)に向けて出発する。

Photo上:中国代表の女子では最年長、28歳の郭炎
Photo中:范瑛は3大会ぶりのシングルス出場
Photo下:女子ダブルス2連覇を狙う郭躍/李暁霞。不調でもペアを組むと強い