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中国リポート

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★男子第17節
[寧波北侖海天 3-1 浙商銀行]
 柳洋 7、8、-6、-5、-12 李平○
○馬琳  -9、5、-8、5、8 ハオ帥
○柳洋/李静 12、-9、5、-6、9 李平/李虎
○馬琳 4、8、7 李虎

 2007中国超級リーグ男子の優勝決定戦は、期待に違わぬ大熱戦。結果的に寧波北侖海天が3-1で制したものの、わずか2点、3点の差が勝敗を分けた。
 勝負のカギとなったのは、やはり3番のダブルス。「馬琳にダブルスを加えることで、我々のチームの勝利の方程式ができた」と朱小勇ヘッドコーチ(寧波北侖海天)はコメントしたが、浙商銀行としては逆にこのダブルスで勝利を掴み、寧波北侖海天にプレッシャーをかけたかった。しかし、11勝3敗と超級リーグではNo.1の勝率を誇る柳洋/李静ペアがきわどく競り勝って、4番の馬琳に栄冠へのバトンタッチ。馬琳は若手の李虎をまったく問題にせず、一方的な内容で優勝を決めた。
 とはいえ、浙商銀行にとっては十分に勝機のあった試合。2番のハオ帥vs.馬琳の一戦でも、最終ゲームの出足で4-2とハオ帥がリードした。「負けたとはいえ、我々に勝つチャンスがなかったわけではない。ほんの1本か2本、我々のほうに運がなかったのかもしれない。選手たちは皆全力を尽くした」と浙商銀行の陳健ヘッドコーチは振り返った。

 寧波北侖海天は、折り返しの第9節を終えた時点で5勝4敗、馬琳の個人成績も9勝5敗とまったく振るわなかった。馬琳にはザグレブ大会決勝での敗戦のショックに加え、新しく加入したチームになかなか馴染めない部分もあったらしい。ところが後半戦に入って、チームも馬琳もたった1試合しか負けなかった。第17節終了時点でチームは12勝5敗、馬琳は21勝6敗と別人のような成績だ。
 「今シーズンが始まった頃には、優勝できるなんて思っていなかった。今日の試合前に思ったんだ、もしこれで優勝できるんだとしたら、僕は超級リーグでは本当に“ツイてる”んだってね(馬琳)」。
 これまで馬琳は超級リーグで4つのチームを渡り歩いてきた。そして1998・2000-2001年のシーズンに八一工商銀行(98年当時はまだ甲級リーグ)、2003-2004年に広東全球通、2005・2006年に陜西銀河、今シーズンの寧波北侖海天と、すべてのチームで優勝を経験。そして今回の優勝で、4季連続でチームを優勝へと導いている。まさに“優勝請負人”の面目躍如だ。

Photo:今シーズンのチャンピオンチーム、寧波北侖海天のメンバー。上から馬琳(07年世界ザグレブ大会より)・李静(06年アジア競技大会より)・ジャン(瞻の右側)健(05年全中国運動会より)。3番手の柳洋の写真がないのが残念