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中国リポート

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★★★ 2011全中国選手権 10.5~13/江蘇省張家港市 ★★★

〈女子シングルス〉●3回戦
李暁霞(山東省) 4-2 木子(解放軍)
文佳(遼寧省) 4-1 武楊(山西省)
劉詩ウェン(広東省) 4-0 饒静文(湖北省)
郭躍(遼寧省) 4-3 朱雨玲(四川省)
丁寧(北京市) 4-3 胡麗梅(河北省)
范瑛(江蘇省) 4-0 劉曦(解放軍)
曹臻(山東省) 4-2 馮亜蘭(湖北省)
郭炎(北京市) 4-3 楊楊(解放軍)
●準々決勝
李暁霞 10、-4、5、4、-5、-3、8 文佳
劉詩ウェン 5、14、8、9 郭躍
丁寧 5、5、11、-7、7 范瑛
郭炎 4-2 曹臻(※詳細なスコア不明)
●準決勝
劉詩ウェン 1、6、7、14 李暁霞
丁寧 -10、-5、5、8、4、4 郭炎
●決勝
劉詩ウェン -9、7、2、5、4 丁寧

 2011年全中国選手権、女子シングルスの上位結果は上記のとおり。
 優勝したのは劉詩ウェン。郭躍、李暁霞、丁寧を相手にわずか1ゲームしか落とさず、完璧な優勝を飾った。決勝の相手は、今年5月の世界選手権ロッテルダム大会準決勝で敗れた丁寧。第1ゲームこそ落としたものの、第2ゲーム以降はいずれのゲームも出足でリードを奪う展開。第3ゲームはピッチの早い連続攻撃で9-0とリードするなど、丁寧につけいるスキを与えなかった。
 「丁寧に勝てるとは思っていなかった。彼女はロッテルダム大会のチャンピオンだし、私はそのロッテルダム大会でも、先月のオーストリアオープンでも彼女に負けていたから。今日は第1ゲームを落としても落ち着いていたし、うまく戦術を変えることができました」(劉詩ウェン)。

 16歳という若さで初優勝を飾り、中国卓球界を驚かせた07年大会以来、2度目の優勝を飾った劉詩ウェン。しかし、中国国内では若きチャンピオンよりも、李暁霞や郭炎、丁寧に関する報道のほうが多い。理由は明確、劉詩ウェンはロンドン五輪代表の可能性がほとんどないからだ。郭炎と李暁霞が推薦出場枠を獲得し、女子団体の3番手は、それぞれのダブルスパートナーである丁寧と郭躍、どちらかである可能性が高い。動きの良さとピッチの速さは抜群なのだが、劉詩ウェンは男子の馬龍と同様、「勝つべき試合」でなかなか結果が出せない。
 ダブルス3種目の上位結果はこちら。

〈男子ダブルス〉●準決勝
馬琳/王皓(広東省/解放軍) 9、-8、6、-9、9、10 陳杞/閻安(四川省/北京市)
王励勤/許シン(上海市) 7、5、6、6 ハオ帥/李平(天津市)
●決勝
馬琳/王皓 7、-2、-9、4、8、5 王励勤/許シン

〈女子ダブルス〉●準決勝
郭炎/郭躍 8、-3、9、-5、7、-10、10 陳夢/顧玉ティン
劉詩ウェン/常晨晨 4、8、7、-9、9 趙岩/李佳イ
●決勝
郭炎/郭躍 -9、9、9、4、8 劉詩ウェン/常晨晨

〈混合ダブルス〉
●決勝

張超/曹臻(広東省/山東省) 6、9、11、-7、11 許シン/木子(上海市/解放軍)

 馬琳は王皓と組んだダブルスでタイトルを獲得。シングルス決勝では馬龍に敗れたが、ダブルスでの強さを改めてアピールするこの優勝には、大きな意義がある。同時に女子シングルス準々決勝で劉詩ウェンに完敗した郭躍も、女子ダブルスで郭炎とのペアで優勝し、郭炎・李暁霞という五輪代表とのペアリングの良さを証明できた。五輪の団体3番手争い、男子は馬琳、女子は丁寧がリードしているが、興味の尽きない話題になっている。

Photo上:4年ぶりに全中国選手権を制した劉詩ウェン
Photo中:丁寧、ここ最近は分が良かった劉詩ウェンに敗れた
Photo下:ロッテルダム大会優勝ペアの張超/曹臻、全中国選手権も制す