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中国リポート

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☆☆☆ 2007中国超級リーグ 女子第18節 ☆☆☆
[北京首創 3-0 山東魯能]
[遼寧鞍鋼 3-2 深セン長園新材]
[八一工商銀行 3-1 河北金能]
[北大方正 3-0 重慶康徳遠景]
[江蘇麗華快餐 3-1 上海電信理工]

◎北京首創が山東魯能を下して2連覇!
[北京首創 3-0 山東魯能]
○丁寧 11、-10、10、8 李暁霞
○張怡寧 5、8、9 姜華君
○丁寧/郭炎 9、8、4 李暁霞/彭陸洋

 北京首創にとっては、優勝への最大にして最後の難関と思われた山東魯能戦。熱戦を期待したファンにとっては、あまりにもあっけない幕切れとなった。

 両チームのオーダーを見ると、北京首創はオーダーを外された感がある。午前中のオーダー交換で、北京首創の周樹森ヘッドコーチは「失敗した」と呟いたと報道されている。丁寧が相手エースの李暁霞、2番は張怡寧と“張怡寧キラー”の姜華君、前半で一気に0-2とリードされる可能性もあるオーダーだ。

 しかし、強心臓の17歳・丁寧がこのピンチを見事に救った。世界ザグレブ大会準優勝の李暁霞に対して、勝負どころで思い切った強打を連発。第2ゲームこそ10-6のリードから勝ちを焦って落としたものの、すばらしいプレーで3-1で勝利を収めた。「今日の試合は超級リーグを締めくくる試合としては満点(丁寧)」
 2番の張怡寧も、後輩に会心の試合を見せつけられては燃えないわけにはいかない。姜華君には第9節のトップでも完勝しているが、今回もあっさりストレート勝ち。“天敵”の存在を許さないのが、女王の女王たる所以(ゆえん)か。「計画的に練習プログラムが組めなくても、長時間の移動の疲れを克服し、(超級リーグで)ベストのプレーをするというのは非常に意味のあるチャレンジ(張怡寧)」。
 こうなると北京首創はもう止まらない。予想外の不調のまま、シーズンを終えようとしている山東魯能との勢いの差が出る。超級リーグでダブルス勝率トップの郭炎/丁寧が李暁霞/彭陸洋を完封。北京首創が歓喜の2連覇を決めた一戦は、意外にも最終第18節で最も早く終わった試合だった。

 「今回の優勝は決して容易ではなかった。各チームのレベルは非常に接近していた。最後にこうして優勝することができたのは、我々のチームのすべての人間の、シーズンを通じた努力の賜物だ」と語った北京首創の周樹森ヘッドコーチ。「リーグ序盤で張怡寧が何試合か負けたが、丁寧と郭炎が好調だった。中盤では郭炎が不調になったが、張怡寧が次第に調子を取り戻し、最後の大事な数試合では盤石の戦いを見せてくれた」。

 超級リーグ女子はここ数シーズン、最終節のかなり前には優勝チームが決定していたのだが、最終節までもつれた今シーズンを北京首創が完璧なゲーム内容で締めくくり、2年連続で栄冠を手にした。
 悲願の初優勝を狙った遼寧鞍鋼には、深セン長園新材戦の途中で北京首創の勝利が伝えられていたはずだ。それでもチームの名誉のため、王楠・郭躍が4・5番でストレート勝ちを収め、北京首創と同じ15勝3敗でシーズンを終えた。しかし、栄冠は近くて遠いものだった。

Photo:2連覇を果たした北京首創のメンバー。上から張怡寧(06年ITTFプロツアーファイナル)、郭炎(07年世界ザグレブ大会)、丁寧(05年世界ジュニア大会)