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中国リポート

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★★★ 2007中国超級リーグ 男子第18節(最終戦) ★★★
[八一工商銀行 3-0 天山万杰隆]
[四川全興 3-1 海寧皮革城鵬翔]
[江蘇江南電纜 3-2 江蘇華都琥珀]
[魯能中超電纜 3-0 寧波北侖海天]
[浙商銀行 3-1 遼寧錦州万通]

◎ラストで陳杞が爆発した江蘇江南電纜、辛くも残留。注目の一戦!
[江蘇江南電纜 3-2 江蘇華都琥珀]
○陳杞 5、8、-8、8 張超
○林晨 7、6、-8、-1、6 侯英超
 朱江/林晨 -5、5、-4、-12 張洋/張超○
 朱江 -9、-2、-8 侯英超○
○陳杞 7、7、5 張洋

 男子もついに最終節を迎えた2007中国超級リーグ。
 今シーズンの優勝チームは寧波北侖海天に決定し、やや消化試合の感もある中で、必死の戦いを見せたチームが2つある。8位の江蘇江南電纜(7勝10敗)と、9位の魯能中超電纜(6勝11敗)だ。勝ち星ではひとつの差があるが、直接対決の得点率では魯能中超電纜が4-3でリードしているため、最終節で両チームが並ぶと、江蘇江南電纜が9位で入れ替え戦に回る。ちなみに両チームのチーム名にある「電纜(日本語読み:でんらん)」は「ケーブル」という意味だ。

  超級リーグ残留を賭けて、ホームである江蘇省無錫市で江蘇華都琥珀と対戦した江蘇江南電纜。
 この試合でシングルス2得点を挙げ、ようやくチームの期待に応えたのがサウスポーの暴れん坊・陳杞。今シーズンはシングルスで結果を残せず、シーズン途中から単複での起用にとどまっていた。第17節を終えた時点で、シングルスの通算成績は9勝13敗。いかにダブルスのスペシャリストとはいえ、この数字はエースとしては失格だろう。
 2002年頃、中国男子チームには「六小龍(リウシャオロン)」と称される有望な選手たちがいた。王皓・陳杞・ハオ帥・邱貽可・張超・單明杰の6人だ。今では彼らの地位には歴然とした差がついてしまったが、世界ランキング8位の陳杞さえ、まだ“勝ち組”とは言い切れない。抜群のスイングスピードの速さ、刀で斬りつけるような豪快な回り込みドライブは魅力いっぱいだが、シングルスでの実績がなかなかついてこない。北京五輪への出場も可能性はまずあるまい。これからが陳杞の正念場になりそうだ。

 入れ替え戦に回る魯能中超電纜は、6勝3敗の前半戦から、後半戦は一転して8連敗。前半戦の健闘が光っていただけに残念な結果だ。
 2007中国超級リーグはこれですべて終了。チームの最終順位、個人成績、総評なども順次アップしますので、お楽しみに!

Photo:攻撃は荒っぽいが、卓球そのものはクレバーな一面もある陳杞
Photo:張超(写真左)のトレードマークはバリバリの剃り込み。05年全中国運動会の男子複準決勝で勝利し、馬琳アニキと歓喜のタッチ! 同じ広東省チームに籍を置くふたりだが、今シーズンは馬琳は優勝、張超は最下位とハッキリ明暗が分かれた