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中国リポート

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★2007中国超級リーグ男子 最終成績
1. 寧波北侖海天 ニンポォ ベイルンハイティエン(12勝6敗/浙江省) 
2. 浙商銀行 ジャシャン インハン(12勝6敗/浙江省)
3. 四川全興 スーチュアン チュアンシン(11勝7敗/四川省)
4. 八一工商銀行 パァイー ゴンシャンインハン(11勝7敗/解放軍)
5. 遼寧錦州万通 リャオニン ジンジョウワントン(10勝8敗/遼寧省)
6. 海寧皮革城鵬翔 ハイニン ピィグチェンポンシアン(9勝9敗/浙江省)
7. 江蘇江南電纜 ジァンスゥ ジァンナンディエンラン(8勝10敗/江蘇省)
8. 天山万杰隆 ティエンシャン ワンジェロン(8勝10敗/陜西省)
9. 魯能中超電纜 ルゥノン ジョンチャオディエンラン(7勝11敗/江蘇省)
10. 江蘇華都琥珀 ジァンスゥ ホァドゥフゥポォ(2勝16敗/江蘇省)

★シングルス勝率TOP5
1. 王皓(28勝4敗/八一工商銀行)
2. 馬龍(26勝5敗/四川全興)
3. 王励勤(24勝6敗/海寧皮革城鵬翔)
4. 馬琳(21勝7敗/寧波北侖海天)
5. ハオ帥(19勝6敗/浙商銀行)

 優勝戦線が混沌とする中、第17節の浙商銀行との優勝決定戦を制し、栄冠を勝ち取った寧波北侖海天。エース馬琳の調子がなかなか上がらず、「優勝争いから脱落か」とさえ思える前半戦から一転、後半戦では馬琳が大車輪の活躍で連勝街道を突っ走った。
 12勝4敗と高い勝率を残した李静/柳洋組の存在も大きい。昨シーズン、この李静と柳洋はともに八一工商銀行(06年2位)に所属しており、しかもエースは王励勤だった。その八一工商銀行から李静と柳洋が寧波北侖海天に移籍し、さらに馬琳を入札で獲得したことで、エースを王励勤から馬琳に入れ替えただけのチームになった。それで今年は優勝したのだから、「馬琳は王励勤より上?」と言いたくなるが、昨シーズンの陜西銀河は馬琳・ハオ帥・高礼澤とかなり強かった。とにかく、李静と柳洋のふたりが、頼れるスーパーサブだということは間違いない。

 他のトップ選手の戦いぶりはどうだっただろうか。現世界チャンピオン王励勤は24勝6敗で勝率第3位。まずまず及第点という成績だが、第6節までに4敗を喫するなど、序盤戦でチームを勢いに乗せられなかったのはエースの責任か。八一工商銀行の王皓は28勝4敗と抜群の成績で、今シーズンの最優秀選手に選ばれた。チームも中盤戦で一時首位に立つなど、若手主体ながらよく健闘した。
 若手では、浙商銀行のエース・ハオ帥が19勝6敗の好成績。特に王励勤戦での2勝が光る。開幕前にチームの名称やホームまで変わってしまった状況の中で、最後まで優勝戦線に残ったのは大健闘だ。四川全興の馬龍も昨シーズンの14勝9敗から26勝5敗と大きくジャンプアップした。一方、チームの期待を裏切ったのが江蘇江南電纜の陳杞。世界ランク8位でありながら、後半戦では単複での起用にとどまり、通算成績も11勝13敗。いくらダブルスのスペシャリストとはいえ、これでは北京五輪への出場は難しいだろう。

 その他に健闘が目立った選手としては、22勝11敗で勝率第6位の雷振華。王励勤、馬琳、ハオ帥を破るなど、中国チームの先輩たちに一歩も引かない戦いを見せた。同じ遼寧錦州万通の徐輝も王励勤を2度破っている。最優秀新人賞の許シン(日+斤)も、17歳という年齢でチームを降格の危機から救ったのは見事だった。

Photo:ハオ帥、中国チームの首脳陣に大きくアピール
Photo:飛躍のシーズンとなった雷振華、国際舞台へと羽ばたくか
Photo:陳杞はシングルスに大きな課題を残した