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中国リポート

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★★★ 2012中国卓球クラブ超級リーグ 男子第1節 10.17 ★★★

〈山東魯能 3−2 寧波海天塑機〉
○張継科 −8、8、14、8 朱世赫
 方博 −9、−7、10、−11 馬龍○
 方博/張超 −4、6、3−7 閻安/ジャイ一鳴○
○張継科 −12、8、−4、13、7−5 馬龍
○張超 10、8 閻安
(山東大学体育館)

〈上海金邁馳 3−2 八一熔盛重工〉
○王励勤 9、−4、9、18 周雨
○許シン 10、−5、8、11 王皓
 王励勤/尚坤 −10、−8 王皓/尹航○
 許シン 8、−7、5、−6、3−7 周雨○
○尚坤 8、8 尹航
(杭州市臨浦体育館)

〈江蘇中超電纜 3−2 覇州海潤〉
 徐輝 −9、−9、−10 崔慶磊○
○馬琳 16、8、−6、5 ジャイ超
 陳杞/徐輝 −7、8、2−7 程靖チィ/ジャイ超○
○馬琳 4、6、8 崔慶磊
○陳杞 10、5 程靖チィ
(覇州市卓球館)

〈渤海銀行・天津 3−1 四川長虹〉
 雷振華 9、8、6 邱貽可○
○ハオ帥 5、−5、10、8 許鋭鋒
○雷振華/胡彬 9、−9、7−3 張ユク/許鋭鋒
○ハオ帥 2、5、5 邱貽可
(天津紅星職専体育館)

 ※試合方式についてはひとつ下の記事『超級リーグの「七分制」は冒険か、それとも英断か』を参照

 超級リーグの開幕戦となる男子第1節。現・五輪金メダリスト&世界チャンプの張継科率いる山東魯能が、ホームで寧波海天塑機を迎え撃った。
 トップで昨シーズンまでのチームメイト・朱世赫のカットを攻略した張継科。3番ダブルスで方博/張超が敗れ、1−2とリードされる苦しい展開の中で、最大のライバルである馬龍と激突。第4ゲームの出足で1−5とリードされ、9−10で馬龍にマッチポイントを握られたが、ここで馬龍がバック前に浮いたボールを狙い打てず、ストップがミス。その後も馬龍が2回のマッチポイントを握るも、張継科がしのぎきった。
 「七分制」で行われた最終ゲームは、張継科が6−5でマッチポイント。ここでフォアクロスの豪快なドライブの引き合いから、押された馬龍がバックにつないできたボールに対し、張継科のシュートドライブが炸裂。山東大学体育館の大観衆を熱狂させた。勝負どころで強気に攻められなかった馬龍、「継科は逆境でのメンタルの強さが増している」と張継科の勝負強さに脱帽。ラストはハードヒッター・張超が閻安を下し、山東魯能が開幕戦で大きな白星を挙げた。

 その他の試合では、ラストを尚坤が締めた上海金邁馳が八一熔盛重工に競り勝った。今シーズンから上海市チームのスポンサーになった金邁馳(King Match)は、車のシガーソケットに挿入するだけで燃費が向上するという「節油器」のメーカー。すでに王励勤を「形象代言人(イメージキャラクター)」として前面に押し出しているが、長期のスポンサードは望めそうにない。
 馬琳の獲得で戦力アップの江蘇中超電纜は、エース許シンの流出で戦力半減の覇州海潤に勝利。渤海銀行・天津はエース・ハオ帥の2得点で、四川長虹に勝利している。

photo上:「早くベストの状態に戻していきたい」と試合後に語った張継科
photo中:バックサービスも駆使した馬龍だが、逆に勢いを止めてしまったか
photo下:ようやく地元チームでの活躍の場を得たハオ帥
(photo上・中は12年ロンドン五輪、photo下は11年世界選手権)