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中国リポート

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 6回目の戴冠の感激に浸る間もなく、欧州の帝王は機上の人となっていた。10月23日の午後1時、中国・上海のレイク・マラーレンゴルフクラブの18番ホールに、2012ヨーロッパ選手権の男子シングルスで優勝したティモ・ボル(ドイツ)が姿を現した。ボルが上海を訪れたのは、10月25〜28日に中国で初めて開催されるゴルフのトップトーナメント『BMWマスターズ』のエキシビションマッチに参加するため。もちろん卓球のエキシビションマッチだ。

 ボルとともに登場したのは、ゴルフの男子世界ランキング1位であるローリー・マキロイ(北アイルランド)、2010年全米プロゴルフ選手権優勝のマーティン・カイマー(ドイツ)、そして地元・中国の呉阿順。マキロイはすでにゴルフ界のスーパースター、ドイツ期待のカイマーはBMWのイメージキャラクターも務めている。
 18番ホールのグリーンのそばで行われ、風に翻弄された今回のエキシビション・マッチ。ボルに与えられたハンデは「回転をかけたらダメ」。……この程度のハンデで欧州王者の力を封じられるはずもなく、ボルは呉阿順に5−1、カイマーに5−0、マキロイに5−2で勝利。ゴルファー3人の中ではマキロイが一番上手だったとのこと。

 ゴルフが趣味のひとつであるボルにとって、トップゴルファーたちとふれ合った今回のエキシビションは、ヨーロッパ選手権優勝の祝賀パーティよりも魅力的だったのかもしれない。中国で開設した微博(マイクロブログ)のフォロワー数が100万人を突破するなど、ボルの中国での人気は非常に高い。「今シーズンは超級リーグとブンデスリーガのシーズンが重なってしまったけど、来年はきっと超級リーグの舞台に戻ってくるよ」とコメントしたボル。中国語の勉強も続けており、これからも中国を訪れる機会は増えていきそうだ。

↓エキシビションの写真が掲載された『東方早報』の記事はコチラ
http://wap.dfdaily.com/html/ty/2012/10/24/883425.shtml

photo:ゴルフ界のスーパースターたちに胸を貸したボル