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中国リポート

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☆2007中国超級リーグ女子 最終成績
1. 北京首創 ベイジン ショウチュアン(15勝3敗/北京市)
2. 遼寧鞍鋼 リャオニン アンガン(15勝3敗/遼寧省)
3. 深セン長園新材 ションジョン チャンユェンシンツァイ(12勝6敗/広東省)
4. 山東魯能 シャントン ルゥノン(10勝8敗/山東省)
5. 北大方正 ベイダァ ファンジョン(9勝9敗/北京市)
6. 上海電信理工 シャンハイ ディエンシンリィゴン(9勝9敗/上海市)
7. 河北金能 ハァベイ ジンノン(8勝10敗/河北省)
8. 八一工商銀行 パァイー ゴンシャンインハン(7勝11敗/解放軍)
9. 重慶康徳遠景 チョンチン カンデァユェンジン(3勝15敗/重慶市)
10. 江蘇麗華快餐 ジァンスゥ リィホァクァイツァン(2勝16敗/江蘇省)

☆シングルス勝率TOP5
1. 李暁霞(16勝3敗/山東魯能)
2. 王楠(13勝2敗/遼寧鞍鋼)
3. 郭躍(23勝7敗/遼寧鞍鋼)
4. 劉詩ブン(雨+文)(23勝8敗/深セン長園新材)
5. 張怡寧(18勝7敗/北京首創)

 戦前の予想どおり、宿命のライバルである北京首創と遼寧鞍鋼が激しいデッドヒートを繰り広げた超級リーグ女子。
 王楠と郭躍のふたりで、シングルス36勝を叩き出した遼寧鞍鋼に対し、北京首創は2番手の郭炎が中盤から不調に陥り、通算成績も9勝5敗。張怡寧と合わせても27勝止まり。しかし、12勝4敗で勝率トップのダブルス(郭炎/丁寧)が大きくものを言った(遼寧鞍鋼の王楠/常晨晨は9勝9敗)。男女とも、優勝チームに強いダブルスのペアがいたのは偶然ではない。中国男子チームが北京五輪に備え、国際大会でのペアリングに必要以上に神経を使うのも、この試合方式でのダブルスの重要性を認識しているからだろう。

 女子のトップ選手はどのような戦いを見せたのか。現世界チャンピオンの郭躍は、序盤の第6節までで6勝4敗とやや出遅れたが、最終的に23勝7敗とエースらしい数字は残した。張怡寧には2連勝、ダブルスのパートナーである李暁霞に2連敗している。五輪女王の張怡寧は18勝7敗とやや物足りないが、勝負どころで見せた集中力と試合勘はさすが。「北京五輪が最後の舞台」という王楠は、シングルスでは存在感を見せたが、常晨晨とのサウスポーダブルスで結果を残せなかったのが惜しまれる。
 世界選手権ザグレブ大会準優勝の李暁霞は16勝3敗で最優秀選手に選ばれたものの、チームが予想外の不振では素直に喜べないだろう。逆に、ジャンプアップ選手賞を獲得した劉詩ブンは、チームを8位から3位へ押し上げる原動力となった。シングルスでも張怡寧、郭躍、李暁霞をなぎ倒し、通算23勝8敗。今年の超級リーグ女子の主役と言っても過言ではない。郭躍に次ぐ天才少女は、一気に世界の舞台へ飛び出してきそうだ。

 その他の注目選手としては、最終戦で李暁霞を下し、北京首創の優勝を決定づけた丁寧。技術はまだ荒削りだが、パワーがあり、勝負度胸も良い。11勝13敗の姚彦(北大方正)、9勝10敗の饒静文(上海電信理工)はこれから国際舞台に起用される機会が増えるだろう。

Photo:張怡寧は集中力にややムラがあったが、大事な試合ではバツグンの働き
Photo:超級リーグに「劉詩ブン旋風」が巻き起こった!
Photo:175cmの長身ながら、シャープな速攻を展開する姚彦