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中国リポート

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 1月10日、誠に遅ればせながらの「新年好!(明けましておめでとうございます)」。中国リポート、お伝えする情報が山積みです。昨年行われた超級リーグの結果をしれっとアップしてしまいましたが、続いて年明けに行われた世界選手権代表選考会「直通巴黎(パリ)」の話題から。

 昨年12月30日〜1月3日まで、中国では国家男子1軍チームの若手と2軍(ジュニア)チームの主力選手18名による「直通巴黎」第1ステージを開催。「直通〜」は2006年の世界団体選手権から行われている、世界選手権の代表選考会のこと。男子チームの場合、中国に与えられる7つのシングルスの代表枠のうち、5つまでがこの「直通巴黎」によって決定する。

 第1ステージの1位通過は15勝2敗の許シン。1軍チームの主力チームである彼は、本来なら第1ステージは免除なのだが、劉国梁監督に自ら志願して第1ステージから出場したという。「重点強化選手とはいっても、自分はまだ若手。体力的には問題ないから監督にお願いして(第1ステージに)出ることにした。みんな本気で勝ちに来る試合、自分にとっても得難いチャンスだと思う。その中で自分の力を証明したいんだ」(許シン/出典『新京報』)。
 彼の出身校である曹燕華卓球学校の曹燕華さんから、「許シンは練習は嫌いだったけど、試合は大好きだった。勝負事が大好きだった」と聞いたことがある。彼は本気でぶつかってくる若い世代の選手たちと、ガツガツ試合がやりたいのではないだろうか。

 そして第1ステージでは、閻安(3位)や昨年の全中国チャンピオン周雨(4位)を抑え、世界ジュニア優勝の樊振東が14勝3敗で2位。世界ジュニアで彼のプレーをつぶさに観てきたが、その才能は群を抜いている。世界ジュニアに監督として来ていた劉国正に近いパワープレーの持ち主なので、故障が少々怖い。早いうちから結果を残すためにも、パリ大会で一気に代表の座を射止めたい。
 5位以下は徐晨皓・崔慶磊・劉吉康・呉家驥・馬特・呉ハオという顔ぶれ。昨年の全中国2位の方博が全くの不振で11位に沈んだ。呉ハオまでの上位10名に1軍チームの主力選手を加えた20名で、1月15〜19日に男子第2ステージが行われる。今回の「直通パリ」にはネットでの人気投票という新システムがあるのだが、それはまた後ほど……。

左写真:世界ランキング1位、ノリにノッテいる許シン
中写真:樊振東は早くも頭角を現してきた
右写真:第1ステージで許シンを破った徐晨皓。お茶目な表情が多い選手