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中国リポート

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 1月15〜19日に北京で行われた、世界選手権個人戦パリ大会の中国代表選考会「直通巴黎(直通パリ)」の男子第2ステージ。第2ステージに先駆けて行われたネット投票で上位3名に入り、最終ステージ進出を決めた馬琳・王皓・ハオ帥を除く17名で熱戦が展開された。17選手の第2ステージ最終順位は以下のとおり。

★「直通巴黎」男子第2ステージ
1   許シン   13勝3敗
2   馬龍    13勝3敗
3   陳杞    11勝5敗
4   張継科   11勝5敗
↑↑↑ 上位4名は最終ステージに進出 ↑↑↑

5   閻安    10勝6敗
6   劉吉康   10勝6敗
7   王励勤   9勝7敗
8   樊振東   9勝7敗
9   崔慶磊   9勝7敗
10  周雨    8勝8敗
11  徐晨皓   7勝9敗
12  方博    6勝10敗
13  張超    6勝10敗
14  馬特    5勝11敗
15  呉家驥   4勝12敗
16  呉ハオ   3勝13敗
17  邱貽可   2勝14敗

 総合1位は現在世界ランキング1位の許シン。出足で2勝3敗と出遅れ、劉国梁監督から「いてもいなくても同じだった」(!)と酷評されたが、ここから発奮して驚異の11連勝。馬龍と張継科にも3−0のストレートで完勝し、通算13勝3敗で首位通過を決めた。
 「ぼくが(劉国梁監督から)批判されるのは良いことだと思うよ。だってそれだけぼくに注目してる、重視してるってことだからね」(出典:『華奥星空』)とあっけらかんとしたところを見せている許シン。今ノリにノッている選手だが、ケガだけは気をつけてほしい。

 総合2位は許シンと同じく13勝3敗の馬龍。3位には久々に存在感を示した陳杞が入り、張継科は最終日に張超と陳杞に敗れ、最終ステージ進出ギリギリの4位で第2ステージを終えた。
 選手の油断を許さない劉国梁監督は、すかさず「張継科は100%の力を出し切っていない。良くない傾向だ。浮かれやすく、油断しやすいのが彼の最大の欠点で、これは簡単には直せないだろう」とコメント。さらに追い打ちをかけるように、張継科にこんな皮肉も言っている。「君は15カ月で大満貫を達成する奇跡をやってのけた。そして、もうひとつの奇跡を起こす可能性があるぞ。たった1大会だけで五輪の舞台を去るっていう奇跡をね」

 これで男子の「直通巴黎」は、最終ステージを戦う9名のうち7名が確定。残る2名は協会推薦で決定する。劉国梁監督はまたしても選手たちをイジメ抜くような試合方式を考えているが、それはまた次の機会にお伝えしましょう。

左写真:第2ステージ1位通過の許シン
右写真:「上司にしたくない有名人」ナンバーワンに選ばれそうな劉国梁監督(写真中央)だが、その手腕は疑いようがない