スマホ版に
戻る

中国リポート

トップニュース中国リポート
★★★ 2012中国卓球クラブ超級リーグ 男子プレーオフ決勝 1.22/1.26 ★★★
※1・2・4番は5ゲームズマッチ、3・5番は3ゲームズマッチ。すべて第5ゲームは7点先取で行う


●男子決勝第1戦
〈寧波海天塑機 3−2 上海金邁馳〉

 馬龍 −7、8、−9、−6 王励勤○
○閻安 8、5、9 許シン
 閻安/ジャイ一鳴 −10、−6 王励勤/尚坤○
○馬龍 10、−9、4、3 許シン
○朱世赫 10、−4、10−8 尚坤
(上海青浦体育館)

●男子決勝第2戦
〈寧波海天塑機 3−1 上海金邁馳〉

○閻安 −8、10、6、9 許シン
○馬龍 9、9、6 王励勤
 ジャイ一鳴/閻安 −8、−9 王励勤/尚坤○
○馬龍 7、5、9 許シン
(寧波北侖訓練基地)

★寧波海天塑機がプレーオフ2戦2勝で優勝!

 2012中国卓球クラブ超級リーグの男子プレーオフ決勝が、1月22日と26日に行われ、寧波海天塑機が09年シーズン(当時のチーム名は寧波北侖海天)以来3年ぶり3回目の優勝を果たした。

 このプレーオフ決勝の勝負の分かれ目は、なんといっても第1戦にあった。トップで「最近は馬龍に負けてばかりだったけど、今日は精神面が非常に充実していた。要所で良いプレーができた」という王励勤が、馬龍に久々の勝利。王励勤は尚坤とのダブルスでも勝利をおさめ、上海がラストに持ち込んだ。
 ラストは左シェークドライブの尚坤とカットの朱世赫(韓国)。互いに1ゲームずつ取り合い、第3ゲームに尚坤が6−2(7点制)とマッチポイントを奪った。しかし、尚坤はこの4回のマッチポイントを決めきれず、ジュースに持ち込んだ朱世赫が大逆転で劇的な勝利。寧波の劉国棟監督や馬龍、閻安が歓喜の抱擁をする横で、上海ベンチは失意に沈んだ。

 朱世赫は山東魯能に所属していた2010年シーズンのプレーオフ第3戦ラストでも、侯英超に4回のマッチポイントを奪われながら逆転し、チームに優勝をもたらしている。エース馬龍が絶好調でここまで目立った出番はなかったが、大事な場面で大仕事をやってのけた。「あれだけリードされながら精神的に崩れなかった。朱世赫のプレーはすべてのチームメイトのお手本になるものだよ」(馬龍)。寧波は続く第2戦で、閻安が第1戦に続いて許シンを破り、馬龍が2得点。ホームできっちり優勝を決めた。

 上海にとっては、何と言ってもエース許シンが2試合で4戦4敗に終わったのが大誤算。1位通過した「直通パリ」第2ステージからの切り替えがうまくいかなかったのか。「すべての試合に完全な集中力で臨むことができなかった。今回の経験を通じて、より自分を向上させたい」と決勝を振り返った許シン。世界王者への道のりは、まだまだ険しい。

photo左:今シーズンは通算3勝2敗の朱世赫だが、大きな大きな1勝だった
photo右:第1戦で馬龍を破った王励勤。パリ大会の代表選出はあるのか?