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中国リポート

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☆☆☆ 2012中国卓球クラブ超級リーグ 女子プレーオフ決勝 ☆☆☆
※1・2・4番は5ゲームズマッチ、3・5番は3ゲームズマッチ。すべて第5ゲームは7点先取で行う

●女子決勝第1戦 1.21
〈八一冀中能源 3−1 山西大土河・華東理工〉

○木子 6、−4、5、−6、7−5 馮亜蘭
 郭躍 −6、2、−9、−9 劉詩ウェン○
○郭躍/劉曦 10、−8、7−2 饒静文/車暁曦
○木子 8、−10、−6、7、9−7 劉詩ウェン
(河北省邢台冀中能源体育館)

●女子決勝第2戦 1.24
〈山西大土河・華東理工 3−1 八一冀中能源〉

○劉詩ウェン −7、7、6、5 郭躍
○馮亜蘭 9、−6、3、−7、8−6 木子
 饒静文/車暁曦 −8、−7 郭躍/曹臻○
○劉詩ウェン 14、2、−6、−6、7−2 木子
(山西大土河体育館)

●女子決勝第3戦 1.25
〈山西大土河・華東理工 3−1 八一冀中能源〉
○馮亜蘭 −10、−7、6、9、7−3 郭躍
○劉詩ウェン −5、−7、6、9、7−1 木子
 饒静文/車暁曦 −3、6、1−7 木子/曹臻○
○劉詩ウェン 8、−9、8、−6、7−5 郭躍
(山西大土河体育館)

★山西大土河・華東理工がプレーオフ2勝1敗で初優勝!

 超級リーグの女子プレーオフ決勝は、今シーズンから劉詩ウェンが加入した山西大土河・華東理工が八一冀中能源との激戦を制して優勝。過去8シーズンで北京と山東が4回ずつ優勝を分け合っていた超級リーグ女子。この2チーム以外にタイトルが渡るのは、02年シーズンの河北六通チーム以来となる。

 アウェーの第1戦でエース劉詩ウェンが木子に敗れ、八一に先勝を許した山西だが、第2戦と第3戦では劉詩ウェンがきっちり2点獲り。広東で孤軍奮闘してきた劉詩ウェンが、ついに超級リーグで栄冠を勝ち取った。「チームには本当に感謝しています。私にすごく大きなパワーを与えてくれたし、私のことを全面的に信頼してくれたし、いろいろと気遣いをして頂いた。私はコートに立ったら、全力で頑張ることで恩返しをするしかないと思っていました」(劉詩ウェン/出典『華奥星空』)。

 一方の八一は、こちらも新戦力の郭躍が、決勝でシングルス4戦4敗に終わったのは大誤算。劉詩ウェンに3連敗したことに加え、決勝第3戦で馮亜蘭にゲームカウント2−0から逆転負けしたのは痛恨の極みだ。2番の劉詩ウェン対木子でも、劉詩ウェンが大逆転劇を演じたが、「トップの馮亜蘭の逆転勝ちを見て、何が起こるかわからないと思った。決してあきらめなかった」と試合後に語っている。トップ郭躍の敗戦が流れを決めてしまった。

  遼寧チームで5回の準優勝、そして移籍先の八一でもタイトルにあと一歩届かず、郭躍は実に6回も準優勝の悲哀を味わったことになる。いずれも決勝では本来のプレーを見せられずに終わっている。劉詩ウェンは「無冠の女王」を返上したが、郭躍もいつか優勝の美酒を味わうことができるのだろうか??

photo左:郭躍は決勝でまさかの4連敗に終わる
photo右:スーパーエースとしての存在感を見せつけた劉詩ウェン