「新年快楽!」。中国は今日2月10日が旧正月にあたる「春節」。選手たちも実家に戻り、つかの間の休息を楽しんでいるようです。
7日に終了した「直通巴黎(直通パリ)」の結果をお伝えしましょう。
★★★ 2013世界選手権代表選考会「直通巴黎」・女子第1ステージ 2.2〜7 ★★★
1 李暁霞 18勝2敗
2 劉詩ウェン 17勝3敗
↑↑↑ 上位2名は世界選手権のシングルス出場権獲得 ↑↑↑
3 朱雨玲 17勝3敗
4 丁寧 16勝4敗
5 文佳 15勝5敗
6 陳夢 14勝6敗
7 馮亜蘭 10勝10敗
8 饒静文 10勝10敗
9 武楊 10勝10敗
10 常晨晨 10勝10敗
11 郭躍 9勝11敗※途中棄権
12 盛丹丹 8勝12敗
13 李暁丹 8勝12敗
14 顧若辰 7勝13敗
15 楊揚 7勝13敗
16 王シュアン 7勝13敗
17 曹臻 7勝13敗
↓↓↓ 下位4名は2軍チームとの入れ替えリーグへ ↓↓↓
18 趙岩 6勝14敗
19 張薔 6勝14敗
20 劉曦 6勝14敗
21 江越 2勝18敗
※22 范瑛 2勝3敗(途中棄権)→江蘇省チームで調整
世界選手権パリ大会の中国代表選考会「直通巴黎」の女子第1ステージの結果は上記のとおり。昨日お伝えしたとおり、郭炎、郭躍、范瑛は途中棄権したが、郭躍は第2ステージに進出している。
第5日目が終了した時点で、シングルスの出場権を獲得する上位2名の争いは、15勝2敗の劉詩ウェンと李暁霞、15勝3敗の丁寧と朱雨玲の4名に絞られた。そして最終日に李暁霞が丁寧に3−1、劉詩ウェンに3−0で快勝し、総合1位の17勝2敗でパリ大会の女子代表第1号に決定。右手首の故障を抱え、第1戦で若手の劉曦(12年全中国青年選手権優勝/右シェークドライブ型)に敗れながら、徐々に調子を上げていった。続いて劉詩ウェンと朱雨玲が16勝3敗で並んだが、劉詩ウェンは第2日目に朱雨玲との直接対決を3−1で制しており、総合2位でこちらもパリ大会への切符を手にした。
惜しかったのは総合3位の朱雨玲。優勝した李暁霞、総合4位の丁寧という世界選手権ロッテルダム大会の決勝を戦ったふたりを、ともに3−2で撃破したのだから恐れ入る。ちなみに今シーズンの超級リーグでも、李暁霞、劉詩ウェン、郭炎といった選手たちを破り、17勝7敗の好成績を残した。中国女子チーム屈指の名コーチである李隼コーチの指導を受け、すでにその実力は李暁霞・丁寧・劉詩ウェンのトップ3をおびやかすレベルまで来ている。
「ダークホースと言われるのは悪い気持ちはしないけど、それは今回の直通巴黎に限ってのこと。終わった試合はもう過去のこと。今はもう、前に向かってしっかり進まないといけない。
パリ大会にはすごく出たいですね。でも、ただ出場することだけが最終的な目標じゃないですから」(朱雨玲/出典『新浪体育』)。
どうです、このカッコいいコメント。昨年12月の世界ジュニアで表彰台に上がって、眉ひとつ動かさなかった17歳(今は18歳)。パリ大会代表に抜擢される可能性は高い。
photo左:李暁霞、五輪女王の貫禄を見せた
photo右:上背はそれほどないが、メンタルの素質は特A級の朱雨玲。どこからどう見ても気の強いお顔ですね
(photo左はロンドン五輪、右は世界ジュニアより)