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中国リポート

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 9月17日に江蘇省楊州市で開幕した第18回アジア卓球選手権。
 女子団体・シングルス、男子ダブルスのタイトルを失い、「歴史的な惨敗」と言われた前回の韓国(済州島)大会の雪辱を期して、フルメンバーで挑んだ女子団体は圧勝。男子団体でも、大健闘の日本男子を若手中心のメンバ-でねじ伏せ、大会5連覇を達成した。

 ところで、開幕と同じ9月17日の昼過ぎ、中国の映像サイトに「劉国梁がハオ帥にビンタ」という映像が流れた。中国男子チームがレストランでにぎやかに食事をしている中、劉国梁が携帯で話しているハオ帥に歩み寄り、頭を叩き、携帯を取り上げた様子が録画されている。携帯の録画機能を使って隠し撮りしたものだが、確かにその場は一瞬の緊張感に包まれている。
 この映像に対して「酒に酔って若い選手を殴るなんてひどい」「いや、そういう場で携帯で話していたハオ帥は失礼だ」と多くのコメントが寄せられた。この思わぬ事態に対し、劉国梁は個人のブログで、ずっと携帯で話しているハオ帥をコーチやチームメイトの陳杞が呼び、ハオ帥が陳杞に対して「うるさい」と言ったのを、コーチに対して言ったのだと取り違えたと説明している。実際に、劉国梁はハオ帥の頭をかるく小突いたあと、携帯を取り上げただけ。中国卓球チームとしても、事態をさほど重く見てはいないようだ。

 それにしても、その映像が録画されたのは昨年末のオフシーズンらしいのだが、なぜこのタイミングで流されたのだろうか。「壁に耳あり、障子に目あり」と言うが、彼らほどの有名人になると、コートを離れてもなかなか油断がならない。