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中国リポート

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 3月1日に開幕した、世界選手権(個人戦)パリ大会の中国代表選考会「直通巴黎(直通パリ)」の男子第3ステージ。
 第2ステージに先立って行われたネット投票の上位3名、馬琳・王皓・ハオ帥に、第2ステージの上位4名、許シン、馬龍、陳杞、張継科、そして協会推薦の2名、閻安、樊振東。この計9名でシングルスの5つの出場枠を争った。すでに3名が出場枠を獲得しているので、途中経過をお伝えしましょう。

★★★ 男子「直通巴黎」・第3ステージ 3.1〜5/江蘇省鎮江市 ★★★

●男子A〜C組
A:1.許シン(2勝0敗)/2.樊振東(1勝1敗)/3.ハオ帥(0勝2敗)

許シン 5、8、8 樊振東
許シン 10、8、8 ハオ帥
樊振東 9、−6、7、−8、9 ハオ帥

B:1.張継科(2勝0敗)/2.王皓(1勝1敗)/3.陳杞(0勝2敗)
張継科 −14、8、6、−9、4 王皓
張継科 7、9、6 陳杞
王皓 7、4、−9、9 陳杞

C:1.馬龍(2勝0敗)/2.閻安(1勝1敗)/3.馬琳(0勝2敗)
馬龍 −9、−4、8、8、10 閻安
馬龍 −14、7、5、8 馬琳
閻安 −9、8、7、5 馬琳

★許シン、張継科、馬龍がパリ大会のシングルス出場枠獲得!

※男子E・F組の組み合わせ(3.4〜5に開催)

E:馬琳・陳杞・閻安/F:王皓・ハオ帥・樊振東
(各グループ1位の選手が4・5番目のシングルス出場枠獲得)

 黄色いラベルの黒酢「鎮江香酢」で有名な鎮江市で行われた第3ステージ。その結果は黒酢ほど刺激的なものにはならず、許シン・張継科・馬龍という若手トリオが順当に代表入りを決めている。ただし、スロースターターの馬龍はまたしても初戦で苦しんだ。クウェートオープンで準優勝と勢いに乗る閻安を相手に、出足の2ゲームを落とし、やっと追いついた最終ゲームも2−5とリードされてチェンジエンド。8−10とマッチポイントを握られたが、ここから4点連取でようやく勝利をつかんだ。
 馬龍と閻安はともに北京市男子チームの所属で、手の内を知り尽くした相手。以前は馬龍のほうがかなり分が良かったが、両者の実力はかなり接近してきている。「閻安とはいつもギリギリの勝負になる。試合前から、厳しい展開になることは十分に予想していたよ」(馬龍)。

 なお、この男子第3ステージは、劉国梁が「血戦到底」と称した独特の試合方式で行われている。…「血みどろデスマッチ」とでも申しましょうか。グループリーグで2連勝しなければ出場枠を獲得できないという方式だ。3人のリーグで1勝1敗の3すくみになった場合は、再び11点制1ゲームマッチを3試合行う。また3すくみになったら5点制1ゲームマッチ、また3すくみになったら10−10からの1ゲームマッチ……というように、誰かが2連勝するまで終わらない。
 A〜Cの3グループとも2連勝で3人が勝ち抜いたため、この方式の特徴が発揮されることはなかったが、E・Fグループでは3すくみの状況が現れるだろうか。最終結果や詳報は、また後ほどお伝えします。

photo:劉国梁監督が「直通王」と称賛した許シン。志願して出場した第1ステージ、そして第2ステージで1位を獲得し、第3ステージでも危なげない戦いぶりを見せた
(写真は12年ワールドツアー・グランドファイナル)