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中国リポート

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 中国からの帰化選手が多数出場していた女子ワールドカップ。ちょうど良い機会なので、通常カタカナで表記されている選手たちの中国語表記を紹介。ちょっとした豆知識にどうぞ…。
※漢字表記後の()内は出身地

[男子]
ガオ・ニン(シンガポール)    →高 寧(河北省)
リン・ジュ(ドミニカ共和国)   →林 聚(福建省)
ヤン・ツー(シンガポール)    →楊 子(北京市)
リュウ・ソン(アルゼンチン)   →劉 松(広西壮族自治区)
ヤン・ミン(イタリア)      →楊 敏(上海市)
[女子]
リ・ジャウェイ(シンガポール)  →李 佳薇(北京市)
リュウ・ジャ(オーストリア)   →劉 佳(北京市)
リー・ジャオ(オランダ)     →李 佼(山東省)
スン・ベイベイ(シンガポール)  →孫 beibei(2文字とも草冠+倍/山東省)
ウー・ジャドゥオ(ドイツ)    →呉 佳多(浙江省)
ション・イェンフェイ(スペイン) →沈 燕飛(山東省 ※生まれは河北省)
タン・ウェンリン(イタリア)   →譚 文玲(遼寧省)
リー・チェン(ポーランド)    →李 倩(河北省)
ウー・シュエ(ドミニカ共和国)  →呉 雪(北京市)

 中国からの帰化選手の表記というのは、意外に難しい問題になる。
 上記の選手たちはカタカナで表記しているが、たとえば同じシンガポールでも、日本でもおなじみの王越古などは「ワン・ユエグ」よりも、「王越古」と表記したほうがしっくりくるし、実際にそう表記されている。高軍(アメリカ)も同様だ。また、中国香港の選手の場合も、現在は帖雅娜、李静など漢字で表記する場合が多いが、オールドファンには懐かしいチャン・タンルイ(陳丹蕾)やチャイ・ポーワ(斉宝華)はカタカナ表記だった。
 結局は帰化する前にどれだけ実績があるか、名前が浸透しているかが表記のポイントになる。世界選手権ザグレブ大会でベスト8に入った王晨などは、中国代表としても実績があるのだが、王晨かワン・チェンか微妙なライン上にいる選手だ。

 04年アテネ五輪女子シングルス1回戦で福原愛選手と対戦し、日本でもカルト的な(?)人気を博したミャオ・ミャオ(オーストラリア)は…、なんと名字も苗、名前も苗で「苗苗」。日本にも結婚して「恵恵(めぐみ・めぐみ)」さんになってしまった人は本当にいるそうだが、卓球のコーチである彼女の父親は、どうしてこんな名前をつけたのだろうか…。

Photo:バックはツブ高のブツ切りカット、フォアはパワードライブという戦型の先駆けだったリュウ・ソン。05年世界上海大会ではクレアンガをあと一歩まで追いつめた
Photo:同じく攻撃力のあるカットマンのリン・ジュ
Photo:名前は苗苗(なえなえ)でも、一部のファンは萌え萌えだったミャオ・ミャオ