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中国リポート

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 7月11日、今シーズンの超級リーグ・プレーオフの試合方式が発表された。今シーズンは例年のように、ホーム&アウェーで2試合行うのではなく、8月7〜10日に男女4チームが一堂に会し、準決勝・決勝を戦う。会場となるのは、今シーズンの序盤で北京市女子チームのホームグラウンドとなった山東省微山県。準決勝・決勝はいずれも1試合のみで決着をつける。

 そして今回の超級リーグ・プレーオフには、さらに大きな変更点がある。プレーオフの使用球は紅双喜製のプラスチックボール(40+)、しかもホワイトとオレンジのツーカラーだ。実は今シーズンの初めに出された競賽規程でも、このボールを使用すると明記されていたのだが、実際にはホワイトのセルロイドのボールが使われていた。
 すでに中国は今年5月のITTF(国際卓球連盟)・年次総会で、「1つのボールが2色、あるいはそれ以上の色から成るボールへの変更が可能かどうか、ボールメーカーと各協会が研究と投資を行い、ITTFがそれをサポートする」ことを求める提案をしている。さらにさかのぼると、2009年9月の超級リーグ総括大会でも、中国卓球協会の蔡振華会長が「回転は卓球の試合の中で最も大切な要素でありながら、観客にとって最もわかりにくいものになっている。中国卓球協会は回転がわかりやすいカラーボールの試作を始めている」とコメントしていた。ツーカラーのボールは、競技者にとって回転がわかりやすいのみならず、テレビでのアップ映像やスロー再生を念頭に置いたものだろう。

 それにしても、第1ステージとプレーオフで使用球を替えるとは思い切ったやり方。ちなみに全中国選手権も、予選がセルロイドボール、本大会がプラスチックボールで行われる。一方で、全国青年選手権や全国少年選手権など、ジュニア以下の大会はすべてプラスチックボールに切り替える。「将来を見据えて」ということで、このあたりはポリシーが明確だ。
  • ホワイトとオレンジ、ツーカラーのサンプルボール