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中国リポート

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 3月14日、ITTF(国際卓球連盟)は世界選手権個人戦・蘇州大会(4月26日〜5月3日/中国・蘇州)のエントリーリストを発表。中国チームは2月末に発表したエントリーから、いくつかの変更があった。

 まず男子シングルス。当初エントリーされていた前回ベスト8の閻安が、梁靖崑に変更された。閻安は梁靖崑と入れ替わる形で、武楊との混合ダブルスのみエントリーされている。パリ大会以降、国内外の大会で目立った活躍を見せられなかった閻安に対し、「直通蘇州」で張継科を破るなど、その存在をアピールした梁靖崑。閻安の22歳に対して、梁靖崑は18歳と年齢差はわずかだが、非情の世代交代となった。

 また、女子シングルスでは、陳夢から武楊へエントリーが変更された。中国・CCTVの李武軍アナウンサーによれば、四川省成都市で行われている集合訓練のさなか、今月4日に「直通蘇州」第3ステージが行われたのだという(情報不足でスミマセン)。丁寧、朱雨玲、陳夢、武楊の4人が出場し、武楊が優勝、丁寧が準優勝。武楊がシングルスの出場権を獲得した。武楊がシングルスの代表から外れた2月28日のエントリーは、やはり仮のものだったようだ。

 残る丁寧、朱雨玲、陳夢の3名については、チーム内での「信任投票」によって、丁寧と朱雨玲が選出され、陳夢がシングルスの代表から外れた。また、陳夢は3月11日に行われたチーム内での対抗マッチで左ひざを負傷。ルベッソン(フランス)と組む混合ダブルスではエントリー変更されていないことから、それほど重傷ではないようだが、悲劇のダブルパンチに襲われてしまった。「今回シングルスのエントリーから外れたことは、彼女にとって自分を見つめ直す良い機会になるだろう。彼女はまだ若いし、これからもチャンスはある」と孔令輝監督はコメントしているが、果たして「大器」陳夢はここから巻き返せるか。
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