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中国リポート

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 首の故障や練習量の不足により、昨年1月に国家チームから遼寧省チームに戻された07年世界女王の郭躍。その後、遼寧省チームのコーチとして活動していたが、27歳の誕生日を迎えた7月17日、微博(マイクロブログ)で新たな近況を伝えた。北京の清華大学と、香港の香港中文大学が共同で運営している金融財務MBAの取得コースに合格し、その合格通知書をアップしたのだ。

 二度の筆記試験と面接を経てMBA(Master of Business Administration =経営学修士)コースに合格した郭躍。北京にある清華大学の経済管理学院で学ぶことになる。胡錦涛と習近平という新旧の国家主席の出身校で、もともと「理系の大学」「エンジニアの大学」というイメージが強い清華大学だが、現在では数多くの学部・学科を備えた総合大学として発展を続けている。ちなみにMBAを取得するため、2年間で払う学費は30万8千元(約616万円)とかなり高額。スポーツ選手割引があるのだろうか……?

 ビジネスエリートへの登龍門とも言われるMBA。経営学を学び、人脈を築き、郭躍はビジネスの世界を歩んでいこうとしている。昨年2月に行われ、王励勤・馬琳・郭炎・范瑛らが出席した国家チームの引退記念式典に彼女の姿はなかった。正式な現役引退のアナウンスがないのは少々寂しいが、持ち前の負けん気の強さと明晰な頭脳で、第二の人生での成功を祈りたい。
  • 13年全中国運動会での郭躍のプレー