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中国リポート

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 超級リーグの女子プレーオフ決勝が行われ、北京首鋼が3ー1で武漢安心百分百に勝利。2009年シーズン以来、実に6年ぶりに王座に返り咲いた。結果は下記のとおり。

〈北京首鋼 3ー1 武漢安心百分百〉
○馮亜蘭 5、ー9、6、8 武楊
○丁寧 9、ー9、11、15 劉高陽
 馮亜蘭/文佳 ー9、7、3ー7 劉高陽/李暁丹○
○丁寧 10、4、6 武楊

 勝負の大きなポイントはトップ。武楊で確実に1点を取りに来た武漢に対し、北京は馮亜蘭で勝負。馮亜蘭の低く沈み込んだ体勢から放つパワードライブ、特にフォアストレート、バッククロスへのパワードライブの威力はすさまじく、あの武楊がノータッチを何本も取られた。相手の低いサービスやよく切れたカットに対しては、ループドライブや正確なツッツキを合わせて凡ミスが少なく、荒々しくはあっても粗さはなかった。

 武漢も2番劉高陽が奮起。丁寧とのサウスポー対決で、バック対バックで一歩も退かず、さらにコースのわかりにくい3球目パワードライブで得点を重ねる。第3ゲーム8ー8という勝負所でも、3球目で強打ではなくループドライブで得点するなど、冷静かつクレバーだった。第4ゲームも丁寧からゲームポイントを奪ったが、あと一本が遠く、勝利に吠えた丁寧。これで北京が2ー0とリードし、勝負の大勢は決したか。

 武漢はダブルスを取り返したが、4番は丁寧対武楊。かつてはカット打ちを苦手とし、武楊にも敗れることがたびたびあった丁寧。しかし、今では強引な強打のミスがなくなり、回転量の多い連続ドライブで締め付けるように攻めながら、強打が難しいボールはまたループドライブで展開を作り直す。しゃがみ込みサービスからの3球目のドライブ速攻も決まり、勝負の主導権を譲らなかった。勝利の瞬間、両手を天高く掲げて咆哮した丁寧!

 北京チームの優勝は、北京時博国際というチーム名だった2009年のシーズン以来。この時はまだ張怡寧という大エースがいて、丁寧も2番手で伸び伸びやれた。しかし、張怡寧の引退後、チームは低迷期に入り、入れ替え戦に回ったことも。その苦しい時代を乗り越え、手にした優勝に、丁寧は表彰台で満面の笑顔を見せた。
  • 丁寧、歓喜の優勝!

  • チームメイトも笑顔、笑顔。ベンチの雰囲気も良かった北京

  • 馮亜蘭のパワードライブはものすごかった

  • 会見で悔し涙を流した劉高陽。丁寧戦は素晴らしいプレー

  • 優勝賞金50万元、約1千万円を手にした北京チーム