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中国リポート

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 超級リーグプレーオフ・男子決勝は寧波海天塑機素機が制した!

 〈寧波海天塑機 3ー2 八一大商〉
 林高遠 ー8、ー8、ー9 樊振東○
○馬龍 ー9、8、7、6 周雨
○閻安/林高遠 9、8 周雨/周愷
 馬龍 4、ー7、ー6、7、3ー7 樊振東○
○閻安 5、ー3、7ー2 徐晨皓

 前半は両チームのエースがきっちり2点取り。樊振東はチキータ封じのロングサービスと、ブッツリ切れたフォア前への下回転サービスで林高遠のミスを誘い、第2ゲームは10ー8からチキータを決めるなど、要所はチキータで締めた。
 馬龍は周雨に対し、第1ゲーム9ー6から逆転されたが、2ゲーム目以降はストップからのチャンスボールをパワードライブ、相手に軽打させてカウンターと、台上での技術力の差を見せつけてチャンスを作った。馬龍は第3ゲーム、10ー6でバックの横下回転ショートをミスして「ア〜〜ッ!」と叫んだ直後、レシーブから回り込み、強烈なバックストレートへのパワードライブ。観客を驚嘆させた。

 ダブルスは閻安が緩急をうまく使い、中国代表としての経験の差を見せた形。八一の周・周ペアは、周愷は相変わらず堅実なプレーを見せたが、相変わらず周雨にミスが多い。結果論になるが、一時期は中国代表に定着しかけた周雨の伸び悩みが、八一の最大のウイークポイントになった。4番で馬龍が敗れても、ラスト閻安がきっちり締めた寧波に対し、八一はプレーの波が大きい周雨をラストには使えなかった。エースが負けたら勝てない八一と、エースが負けても勝てる寧波。その違いが、勝敗を分けた。

 馬龍と樊振東のエース対決は予想どおりの接戦。最終ゲーム、6ー0でマッチポイントを取った樊振東、6ー1になったところでなんとベンチがタイムアウト。6ー3まで挽回されたが、7ー3で樊振東が締めた。樊振東の怖いところは、相手が「いった!」と思ったボール、あるいはバック対バックでチャンスを作ろうと強く攻めたボールを待ち受け、カウンターできること。だから相手が逆を突かれて膝をついたり、見るからにショックを受ける場面が多い。1点で2点分、3点分のダメージがあるのだ。

 ラストは前夜のヒーロー、徐晨皓とシングルス初出場の閻安。徐晨皓も今日は出足から動きが良く、フォアドライブで攻めたが、台上を含めた全面的な技術力の差は歴然。長身の徐晨皓、前後の動きが遅れるのを見て台上を的確に攻めた閻安、最後はフォアドライブの連打を決め、ベンチにガッツポーズ。背中に入った自分の名前を指さし、「どうだ!」と観客に見せつけた!
  • 樊振東に惜敗したものの、優勝に大きく貢献した馬龍

  • 周雨は台上で崩され、馬龍の豪打を浴びた

  • 馬龍に勝った瞬間の樊振東。第1ステージ最高勝率はダテではなかった

  • 閻安は徐晨皓に経験の差を見せた

  • 馬龍が優勝カップ「龍杯」を高々と掲げる!