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中国リポート

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 12月20日まで、韓国・忠清北道の丹陽国民体育センターで開催されていた韓国総合選手権。韓国No.1プレーヤーを決めるこの大会で、19歳の新鋭が男子シングルスの頂点に駆け上がった。左シェークドライブ型の朴康賢(パク・ガンヒョン)だ。
 三星生命に所属する朴康賢は、準決勝でチームメイトであり大先輩の朱世爀に勝利。そして決勝では、大宇証券の鄭栄植を4ー0で一蹴して、センセーショナルな優勝を飾った。小学2年生で卓球を始めて以来、全国大会での優勝はこれが初めてとのこと。

 朴康賢のプレーは昨年の世界ジュニアで観ていたが、堂々たる体格から放つパワードライブは強力だったものの、まだまだ荒削りで鈍重な印象。それから見た目が心なしか鄭栄植に似ている。世界ジュニアの団体戦では3番手起用で、準々決勝の香港戦、準決勝の中国戦ではいずれも3番で敗戦を喫した。同じサウスポーなら、チームメイトの趙勝敏のほうが完成度は上。しかし、李哲承監督に見出されて三星生命に入社し、一気に実力を伸ばしてきた。2020年東京五輪に向けて、またひとり手強いライバルが出現した。

 また、男子シングルスでは、準々決勝で3ー0から朱世爀に大逆転負けした張禹珍(ジャン・ウジン)が、試合中に台にラケットを叩きつけ、試合終了後にボールを踏みつけて割るなど、バッドマナーに及んだことが韓国国内で大きく報道されている。13年世界ジュニアでは、男子シングルス優勝後の「台乗り」が批判された張禹珍。今年9月のアジア選手権で五輪金メダリストの張継科に2連勝し、大いに注目を集めたが、まだプレーヤーとしては幼さが抜けないようだ。

 女子シングルスは、過去2回準優勝の田志希(ポスコエネルギー)が、決勝でベテランの文玄晶(KDB大宇証券)を4ー1で破り、「三度目の正直」で初優勝。郭芳芳、唐イェ序、石賀浄に続き、韓国総合選手権を制した4人目の帰化選手となった。3位に入ったITTFワールドツアー・グランドファイナルに続く活躍を見せた。男子団体はKDB大宇証券、女子団体は金キョン娥の復帰で話題を集めた大韓航空が優勝している。