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中国リポート

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 少々アップが遅くなってしまいましたが、世界選手権クアラルンプール大会の中国代表選考会「直通クアラルンプール(直通吉隆坡)」、女子では第2ステージと第3ステージが相次いで行われ、すでに2名の代表が決定。結果は下記のとおりとなった。

■「直通クアラルンプール」女子第2ステージ 1月6〜7日
●グループリーグ
〈第1組〉
1位:丁寧(3勝0敗)/2位:朱雨玲(2勝1敗) →決勝トーナメント進出3位:武楊(0勝2敗)/4位:王芸迪(0勝2敗)※武楊と王芸迪の試合は行われず
〈第2組〉
1位:陳夢(3勝0敗)/2位:劉詩ウェン(2勝1敗) →決勝トーナメント進出
3位:劉斐(1勝2敗)/4位:李暁霞(キケン)
●準決勝
劉詩ウェン 3ー1 丁寧
朱雨玲 3ー0 陳夢
●決勝
朱雨玲 3ー1 劉詩ウェン

★朱雨玲が代表権を獲得!

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■「直通クアラルンプール」女子第3ステージ 1月16〜17日
●丁寧、劉詩ウェン、陳夢、武楊の4名による総当たりリーグ戦

劉詩ウェン 3ー1 陳夢
丁寧 3ー0 武楊
劉詩ウェン 3ー0 武楊
丁寧 3ー1 陳夢
陳夢 2ー1 武楊(第4ゲームに武楊が腰痛によりキケン)
●第2代表決定戦
劉詩ウェン 3ー2 丁寧

★劉詩ウェンが代表権を獲得!

 第2ステージで朱雨玲、続いて第3ステージで劉詩ウェンが代表権を獲得した。
 第2ステージは、丁寧・劉詩ウェン・李暁霞・朱雨玲・陳夢・武楊という重点強化選手に、第1ステージを突破したカットの劉斐と世界ジュニア代表の王芸迪を加えた8名で開催。しかし、李暁霞は開催前日の発熱により、欠場を余儀なくなされた。孔令輝監督によると、病院での血液検査の結果、白血球の数値が下がり、体の抵抗力が落ちた状態だという。
 準決勝には第1組から丁寧と朱雨玲、第2組から陳夢と劉詩ウェンが勝ち上がり、陳夢と劉詩ウェンを連破した朱雨玲が優勝。予選第1組では丁寧に0ー3で完敗しながら、「敗者復活」の代表第1号となった。朱雨玲の地元・四川省の『四川日報』は、「1月10日に21歳の誕生日を迎えた朱雨玲にとって、最高のバースデープレゼント」と伝えた。

 続く第3ステージは、1月10日に広東省中山市でスタートした中国女子の集合訓練の最中に行われた。丁寧、劉詩ウェン、陳夢、武楊の4名が総当たりでリーグ戦を行い、2勝0敗の劉詩ウェンと丁寧が代表決定戦で激突。ゲームオール12ー10という激戦の末、劉詩ウェンが代表権をつかみ取った。劉詩ウェンはリオ五輪のシングルス代表も、ほぼ確実な情勢だが、「まずは世界選手権の準備です。目の前の大会に全力を尽くして、もっと実力を高めたい。その他のことは自然の流れに任せたい」(出典:『広州日報』)とコメント。やるべきことはよくわかっている。女子ワールドカップにも帯同した馬琳が、クアラルンプール大会でも彼女をサポートする予定だ。

 これで男子は許シン、女子は朱雨玲と劉詩ウェンが代表権を獲得した「直通クアラルンプール」。五輪イヤーの2012年には、世界選手権団体戦・ドルトムント大会の代表選考会を行わなかった中国。今回も代表選考会はこれで終わりのようだ。もっとも、男女とも5人の世界代表の顔ぶれはほぼ決まっている。男子は許シンに加えて馬龍・張継科・樊振東、女子は朱雨玲と劉詩ウェンに加えて丁寧と陳夢。男女とも5人目が不確定だが、男子は方博、女子は体調さえ問題なければ李暁霞だろう。五輪イヤーの世界団体戦は、若手を抜擢する場ではない。
  • 価値ある代表第1号、朱雨玲(写真は15年アジア選手権)

  • 劉詩ウェンはライバル丁寧との熱闘を制す(写真は15年アジア選手権)