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中国リポート

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 5月16日、国家体育総局・卓球/バドミントン管理センターはリオデジャネイロ五輪・卓球競技に出場する中国代表選手3名、および故障時などの交替要員(団体戦のみ)である『Pカード』の選手1名を発表した。その顔ぶれは下記のとおり。

[男子]馬龍、張継科、許シン ※Pカード:樊振東
[女子]李暁霞、丁寧、劉詩ウェン ※Pカード:朱雨玲


 予想どおりのエントリーだが、問題はこの男女3選手のうち、だれがシングルスに出場するのかということ。中国女子の孔令輝監督は、「シングルスの1人目の代表はアジア予選・第1ステージで代表権を獲得した馬龍と李暁霞である」とすでにコメントを発している。そして今回のエントリー発表に際し、国家卓球チームの黄ピャオマネージャーは、「今後の練習での状態、ジャパンオープンと韓国オープンでの成績を参考に、2人目のシングルス代表の選手を決定する」と語っている。
 しかし、ジャパンオープンの閉幕は6月19日で、リオ五輪のエントリーの最終締め切りは6月18日。ジャパンオープンの閉幕時点で、シングルスおよび団体戦メンバーのエントリーはすでに終了している。そこからシングルスと団体戦メンバーを入れ替えるようなエントリー変更は、不可能ではないか。

 どうやら、今回発表された選手リストで3番目に記載された選手、男子の許シンと女子の劉詩ウェンが団体戦メンバーに回ることになりそうだ。現時点ではランキング推薦の出場権獲得者リストに劉詩ウェンの名前があるが、現世界女王の丁寧が団体戦のみの出場というのは考えにくい。12年ロンドン五輪ではPカードで、代表入りはかなわなかった劉詩ウェン。25歳で迎えるリオ五輪でも、まだシングルスの切符に手が届かないのか……?