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中国リポート

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 8月11日(現地時間)に行われた男子シングルス決勝で、永遠のライバルである張継科をストレートで破り、初の五輪シングルスで初優勝を果たした馬龍。これで中国で言うところの「大満貫」、五輪・世界選手権・ワールドカップの3大タイトルを制した5人目の選手となった。これまでワルドナー、孔令輝、劉国梁、張継科の4人が大満貫を達成していた。

 試合後のミックスゾーンで、中国の報道陣に対して「五輪のシングルス決勝は初めて、最後に勝利を勝ち取るためには、とにかく打ちまくるしかないと思った」と語った馬龍。「第2ゲームを取った時、『優勝できるかも』という思いが頭をかすめたけど、ちゃんとメンタルをコントロールできていた。そのことは考え過ぎないようにした。五輪での優勝は、ぼくの長年の競技生活の中でも素晴らしい結果。ずっとこの金メダルを夢見てきたし、その夢を実現できてとてもハッピーだ」(馬龍)。

 前回のロンドン五輪優勝の張継科と李暁霞は、山東省チームの男女のエース。そのふたりを、リオ五輪では北京市チームの男女のエースである馬龍と丁寧が破り、王座に就いた。馬龍は決勝後、丁寧への感謝の言葉を述べている。「去年の蘇州大会の時も、丁寧が先にチャンピオンになって、ぼくに幸運をもたらしてくれたんだ。そして今回もね」。

 そして何より気になるのが、優勝を決めた直後に両手で作ったハートマーク。「彼女へのメッセージか?!」と思いたくなるが、馬龍は「みんなに聞かれるけど、たいして意味はないよ。自分に送ったメッセージだよ」とコメント。はぐらかしているのか、どうなのか。フェンスを跳び越えて表彰台にキスをした、ロンドン五輪の張継科よりは控え目なパフォーマンスだが、これが「馬龍スタイル」か。台乗りは、さすがに反省したのかもしれない。
(コメント出典:『新浪体育』)
  • ハートで締めた五輪シングルス。ラブロマンならぬ……ラブマロン?(写真提供:ITTF)