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中国リポート

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 10月24日、STTA(シンガポール卓球協会)の懲罰委員会は、男子ナショナルチームメンバーの李虎(リ・フー)との契約を解除し、ナショナルチームから追放することを発表した。

 ナショナルチームの規律違反によって大会出場を禁止され、懲罰委員会からの調査を受けていた李虎。ナショナルチームの合宿所に中国人の彼女が夜な夜な「侵入」するところをテレビ局にキャッチされ、時には真っ昼間から連れ込むこともあったとか……。「誰もが犯しうる過ちであり、ぼくはとても後悔している。もう一度チャンスを与えてほしい。ぼくは長くシンガポールでプレーしてきたし、これからもそうありたいと願っている」(出典:『南洋視界』)。しおらしいコメントを発していた李虎だが、STTAもいい加減、堪忍袋の緒が切れたようだ。
 
 懲罰委員会のリム・ソーンホック委員長は、「STTAは規律違反に対して寛容になることはできない。李虎のたび重なる行動規律への違反を、STTAは重く見ていた。彼の反抗的な態度は受け入れられないものだ」と語っている。

 中国・湖北省出身の李虎は現在28歳で、03年世界ジュニア選手権で栄えある第1回チャンピオンとなった選手。この大会では準々決勝で張継科に4−3で勝利し、馬龍はベスト8止まりだったので、同世代ではトップを走る存在だった。2010年にシンガポールに渡り、2011年に市民権を取得。すでに中国代表として国際大会に出場しており、世界選手権に出場することはできなかったが、12年ITTFワールドツアー・グランドファイナル複優勝などの実績を残していた。
  • 14年アジア競技大会での李虎。この大会の団体戦では樊振東を破った