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中国リポート

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☆☆☆ 2016中国卓球クラブスーパーリーグ 女子プレーオフ 12.29・31 ☆☆☆

●女子準決勝
〈山東魯能 3ー1 八一京博控股〉

○朱雨玲 10、12、ー8、8 孫銘陽
 顧玉ティン ー7、ー6、ー6 木子○
○顧玉ティン/李暁丹 5、14 劉ジン/孫銘陽
○朱雨玲 5、2、ー6、8 木子

〈武漢安心百分百 3ー1 山東斉魯交通〉
○馮亜蘭 11、7、5 文佳
 劉詩ウェン ー9、4、6、ー6、3ー7 陳幸同○
○劉高陽/馮亜蘭 12、10 蘭㬢/陳幸同
○劉詩ウェン 11、ー7、ー9、10、12 文佳

●女子決勝
〈武漢安心百分百 3ー1 山東魯能〉

○劉詩ウェン 8、ー8、3、8 顧若辰
 馮亜蘭 9、8、ー2、ー9、5ー7 朱雨玲○
○劉高陽/馮亜蘭 6、7 李暁丹/顧玉ティン
○劉詩ウェン 11、4、4 朱雨玲

 皆様、明けましておめでとうございます!
 2017年の中国リポート、第1弾は12月29〜31日に行われたスーパーリーグ・プレーオフの結果から。まず女子プレーオフ決勝は、劉詩ウェン率いる武漢が決勝で山東魯能を下し、初優勝を飾った。

 武漢にとって苦しい一戦となったのは、準決勝の山東斉魯戦。山東斉魯の監督は今年で御年75歳の周樹森監督。2010年世界選手権団体戦ではシンガポールを率いて劉詩ウェンから2勝を挙げ、中国女子を破った名伯楽。この試合でも2番陳幸同が劉詩ウェンに競り勝ち、4番文佳もゲームオールジュースまで劉詩ウェンを追い詰めた。 山東斉魯はラストにエースの武楊を配しており、ラストまで回っていれば武漢の劉高陽には確実に勝利していただろう。カットの武楊は劉詩ウェンと馮亜蘭には勝機が薄いが、プレーオフでエースをラストに置くオーダーはなかなか組めない。劉国梁総監督は微博(マイクロブログ)で、「遠謀深慮の周樹森監督は、勝利への希望がある唯一のオーダーを組んできた」と称賛している。

 この苦戦を乗り越えた武漢は、エース朱雨玲の2得点で八一を下して勝ち上がった山東魯能と決勝で対戦。この試合、山東魯能のエース朱雨玲が、2番馮亜蘭戦の第3ゲーム4ー0の場面で、ネットインのボールを拾おうとして足を捻挫するアクシデント。治療後にコートに戻り、この試合はゲームオールで乗り切った朱雨玲だが、4番の劉詩ウェンとのエース対決では守勢に回り、0ー3で敗れた。
 武漢としては、劉高陽/馮亜蘭のダブルスが今季2戦2敗だった李暁丹/顧玉ティンに快勝した1勝が大きくものを言った。昨年のプレーオフ決勝4番で丁寧に競り合いながらも敗れ、試合後に涙を流した劉高陽にとってはうれしい優勝。今シーズンから武漢に移籍した劉詩ウェンは、国際大会への出場停止処分が伝えられているが、今回の優勝で少しでも国家チームの首脳陣にアピールできるだろうか。

 それにしても、今シーズンの女子スーパーリーグは選手の移動が多かった。参考までに、下記は昨シーズンのプレーオフ決勝のスコアだ。

●2015年シーズン・女子プレーオフ決勝
〈北京首鋼 3ー1 武漢安心百分百〉

○馮亜蘭 5、ー9、6、8 武楊
○丁寧 9、ー9、11、15 劉高陽
 馮亜蘭/文佳 ー9、7、3ー7 劉高陽/李暁丹○
○丁寧 10、4、6 武楊

 2年連続でプレーオフ決勝に進出した武漢だが、チームに残って勝利の美酒を味わったのは劉高陽だけ。その劉高陽は今回、準決勝で武楊(山東斉魯)、決勝で李暁丹(山東魯能)という昨シーズンのチームメイトとの対戦を経験している。そして、昨シーズンは北京、今シーズンは武漢でチームの優勝に貢献した馮亜蘭の存在感は大したもの。彼女の場合はもともと武漢市の出身なので、武漢への移籍は里帰りと言えなくもないのだが……。