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 2月11日、スウェーデン・男子エリートリーグは第14節が開催。第1ステージの最終節となるこの試合で、50歳になった今も現役でプレーを続けていたヤン=オベ・ワルドナーがついにラケットを置いた。

 すでに2006年にスウェーデンナショナルチームから外れ、国際大会には10年近く出場していないワルドナー。「もう引退してたんじゃないの?」と思われるかもしれないが、その後もドイツ・ブンデスリーガ、そしてスウェーデン・エリートリーグでプレーを続けていた。エングビー/スパルバーゲンに所属した今シーズンは、出場したのは最終戦を含めて3試合のみ。若手のラーネフール(スウェーデン)やアファナドル(プエルトリコ)に出場機会を譲ることが多かった。チームも結局8チーム中8位と最下位に沈んだ。

 レコードと対戦した最終第14節では、トップでアルビドソンを3−2で破って今季初勝利を挙げたが、4番でトルンクイストに1−3で敗れ、会場に詰めかけた満員の観客の中、競技生活にピリオドを打った。今シーズンの通算成績は1勝4敗だった。
 
 89・97年世界選手権シングルス優勝、89・91・93・00年世界選手権団体優勝、92年バルセロナ五輪金メダルなど数々のビッグタイトルを獲得した「卓球界のキング」。中国が本気で対策を立てて、ついに倒せなかった100年にひとりの天才プレーヤー。そのプレーにあこがれた方も多いはず。
 今後もワルドナーは、パーソンやガシアン、J.セイブなど往年の名選手が顔を揃えるITTFレジェンドツアーには出場する。97年世界選手権決勝でサムソノフをノータッチで抜いたロングサービス、バックサイドのループドライブを狙い打つバックプッシュは健在。さすがに回り込みの足は衰え、フォアクロスの打ち合いでは押される場面が多いが、随所に往年のテクニックがキラリと光る。レジェンドツアーでは、まだまだ楽しませてくれそうだ。
  • 2月5日に行われたITTFレジェンドツアーでのワルドナー

  • 89年世界選手権決勝、パーソンを破って初優勝

  • 圧巻の強さで、97年世界選手権で2回目のV

  • 2000年世界団体戦では7年ぶりの団体優勝