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 4月発表の世界ランキングで福原愛選手(ANA)の世界ランキングが消えている。これはITTF(国際卓球連盟)が新しく設定した世界ランキングのシステムで、4カ月以上、ワールドツアーなどのITTFのイベントに参戦していない場合に、世界ランキングの順位が消え、8カ月以上の参加がない場合はリストから名前が削除されるというもの。

 今までは1年以上の活動がない選手は世界ランキングリストから削除されていたが、それが8カ月となり、リストに名前があっても順位がつかないのは4カ月以上活動がない場合。
 今回、左足の故障で国際大会に出場しなかった福原選手は3月のランキングで10位だったが、4月のランキングでは順位がついていない。

 ただし、順位がなくなり、名前がリストから消えたとしても、レーティングポイントは次の国際大会まで残った状態になっているし、次に試合に出場する時にはシーディングに反映される。つまり、次に試合に出た後の世界ランキングでは、以前のレーティングポイントが活かされるというものだ。

世界ランキングページ
http://world-tt.com/ps_player/worldrank.php
  • 早く完治して国際舞台に復帰することが待たれている福原愛選手

 「日本政府が昨日、世界選手権に合わせて訪日を申請していた北朝鮮選手団にビザ(査証)を発給する方針を固めた」と共同通信が報じた。
 日本政府は北朝鮮籍の人の入国を原則禁止しているが、スポーツと政治的問題を切り離すという判断をした。

 3月15日の公開ドローではにすでに北朝鮮もグループ分けがされていたが、あの時点ではビザは下りていなかった。2月に選手団がエントリーされた時点で外務省等にビザの申請を行っていたが、1カ月以上を要して晴れてビザが発給された。
 北朝鮮は、男子のキム・ヒョクボン、女子のキム・ジョンという世界混合ダブルスチャンピオンや、女子のカットマン、リ・ミョンスンなど強豪揃い。

 1991年には統一チーム「コリア」を結成した日本の地で、今回チームは違えど南北朝鮮のチームがプレーすることができるのは、卓球界にとってもうれしいニュースである。

  • 世界選手権混合ダブルスチャンピオンのキム・ヒョクボン(右)とキム・ジョン

  • パリ大会で石川佳純に勝ったリ・ミョンスン

 本日、4月5日は全日本ダブルスチャンピオンの森薗政崇選手(青森山田高→明治大)の19歳の誕生日です。おめでとうございます。
 現在、ドイツでプレーしている森薗選手ですが、高校を卒業して晴れて大学生ですね。

 脚力を生かしたフットワークとチキータからの攻撃が得意な森薗選手は、これからどんな1年を過ごすのでしょうか。さらに闘志あふれる卓球を見せてほしいものです。

*このWEB誕生日カードは、全日本のトップランカー、および卓球王国WEBブロガーの皆さんに贈っています
「世界卓球」目前の4月26日・27日にユニークなイベントが開催される。興味のある人は、今から予定に入れておこう!

●「JA全農世界卓球」応援特別イベント
韓国映画『ハナー奇跡の46日間』上映&トークショー
・日時 4月26日(土)15:30開場 16:00開演
・場所 在日本大韓民国民団 中央本部ホール
(地下鉄麻布十番駅、徒歩5分)
・主催 民団中央記者市民懇談会
・内容 映画上映と玄静和さん(映画のモデルとなった、元世界チャンピオン)&ムン・ヒョンソンさん(映画『ハナ』監督)のトーク
・チケット ¥1,500(前売り)¥2,000(当日)
問い合わせ先 090-9826-4441
office@wwonekorea.com

●ワンコリアフェスティバル in TOKYO
・日時 4月27日(日)15:30開場 16:00開始
・場所 明治大学リバティタワーホール
   (JR御茶ノ水駅、徒歩3分)
・内容 第1部:卓球イベント
    出演/「コリア卓球団」、「東京キングコング」、織部幸治ITS三鷹代表、玄静和さん(元世界チャンピオン)、松下浩二氏(元日本代表)他
    第2部:ライブ
    出演/朴慶南(詩朗読)、白竜、朴保バンド他
・主催 ワンコリアフェスティバル東京実行委員会
・協力 新宿梁山泊
・チケット ¥1,500(前売り)¥2,000(当日)
問い合わせ先 06-7891-1187
office@wwonekorea.com

詳細は http://hana.wwonekorea.com/
 ドイツオープンで優勝まであと一歩、ライバルのオフチャロフと最後の最後までもつれた水谷隼(DIOジャパン)は卓球王国にコメントを寄せてくれた。
「優勝できなかったことは悔しいですが、決勝互角に渡り合えたことは自信につながりました。世界選手権までにレシーブとメンタルをもっと強化していきます」

 一方、ゲームオール11-9で逃げ切り、優勝したオフチャロフは勝利した後のコメントをこう残している。
「この大会は自分にとって素晴らしいものになった。満足できる試合がたくさんあったし、最後は信じられない終わり方だった。今まで経験した試合の中でもベストと言える終わり方だった。これを自信にして、東京での世界選手権に向かっていける」

 先日、ヨーロッパチャンピオンズリーグではオフチャロフを下したのだが、今回は紙一重の差で勝利を逃した水谷。しかし、ドイツオープンをitTVで見る限りでも、両者の力は拮抗している。もし世界卓球でも日本対ドイツの準決勝が実現すれば、この両者は激烈な試合をするだろう。水谷にとって、今回の悔しい敗戦のリベンジは東京で果たすしかない。
  • ドイツオープンで優勝したオフチャロフ(ドイツ) *写真は世界選手権パリ大会

  • ドイツオープン決勝でオフチャロフに惜敗した水谷隼 *写真は世界選手権パリ大会

   ITTF(国際卓球連盟)はドイツオープンの後のプレスリリースで、女子ダブルスで優勝した日本の平野美宇/伊藤美誠ペアの優勝をたたえた。以下はITTFプレスリリースより抜粋。

 日本の13歳ペア、平野美宇/伊藤美誠ペアはドイツオープンで歴史的な快挙を成し遂げた。
 この13歳ペアは決勝でグジボフスカ/パルティカ(ポーランド)を破り、これはITTFワールドツアーの最年少優勝記録を塗り替えるものだった。加えて伊藤美誠の13歳と160日という記録は、2002年に中国の郭躍の13歳と224日を破る記録だった。
 伊藤美誠のコメント「私たちは4歳の頃からダブルスを組んでいます。こんな大きなタイトルを手にしてとてもうれしい。でも、これでは満足していない。もっと勝っていきたい」
 2020年の東京五輪への出場の可能性は聞かれると伊藤はこう答えた。
「もちろん、それは私たちの夢です。でも、その前にリオ五輪があります。そこに出ることが私たちの計画なんです」
 これは印象的なコメントだった。というのも、彼女たちは年齢が達していないためにユース五輪に出場する資格を持てなかったからだ。


写真はドイツオープンで優勝を決めた後、賞金額約50万円を聞いて驚く平野美宇(左)/伊藤美誠 
写真提供:ITTF
 ITTF(国際卓球連盟)は2016年リオ五輪の出場選手選考方法を発表した。
主な内容は以下のとおり。

【2016年リオデジャネイロ五輪出場選手選考方法】

1. 種目:男女シングルス、男女団体
2. ①出場枠:男女各86名(計172名)
〈内訳〉
男女各84名:選考枠
男女各1名:主催国枠
男女各1名:3者委員会招待枠

② 1 NOC(国内オリンピック委員会)最大枠
男女各最大3名(シングルス2名、団体3名)

3. 選考方法(男女各86名)
●シングルス
40名:大陸予選枠(1NOCにつき2名まで)
22名:ITTF五輪シングルスランキング枠(1NOCの2名枠を超えない限り)
1名:3者委員会招待枠
1名:主催国枠
計64名

※ ITTF五輪シングルスランキング枠(22名)は、団体戦への選手選出数が22名に達しなかった場合及び、主催国枠が使用されなかった場合に増える可能性あり(最大28名)

● 団体
残り22名(出場枠86名からシングルス出場の64名を差し引いた人数)は団体戦への選出枠となる

4. 大陸別選考人数
●シングルス
①大陸予選枠(40名)
大陸予選開催期間:2015年7月1日〜2016年4月24日
6名:アフリカ
11名:アジア
11名:ヨーロッパ
6名:ラテンアメリカ
3名:ノースアメリカ
3名:オセアニア

②ITTF五輪シングルスランキング枠(22名)
2016年1月よりITTFは世界ランキングに基づく五輪出場有資格者の五輪シングルスランキングを毎月発表。大陸予選に通過できなかった選手を対象として、2016年5月発表の五輪シングルスランキングリストの上位22名を選出。
※大陸予選通過の40名を含み1NOCで2名を超えない限り

● 団体
2016年1月よりITTFが発表する五輪チームランキングに基づき選考。シングルスの大陸予選通過者と五輪シングルスランキングでの出場権獲得選手の計62名確定後に団体戦出場16チームを選出。(選手枠合計22名)

① 大陸選考(6チーム)
アフリカ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、ノースアメリカ、オセアニアの各大陸1チーム

【各大陸1チームの選考方法】
a. 各大陸毎にシングルス枠2名がすでに確定しているチームで、2016年5月ITTF発表の五輪チームランキングリストの最上位チーム。選出のチームは3人目の選手枠を獲得

b. 2名が確定しているチームがいない場合は、1名が確定している最上位チームが選出され、プラス2名の選手枠を獲得する。

②その他のチーム選考(9チーム※主催国が大陸選考で出場決定した場合は10チーム)

a) シングルス枠2名が確定している国/地域が3人目の選手枠を獲得
b) a)を満たしている国/地域が9チーム以上ある場合は2016年5月発表の五輪チームランキング上位9チームが選出
c) a)を満たしている国/地域が9チーム未満の場合は、シングルス枠1名を満たしている国/地域で2016年5月発表の五輪チームランキング順で9チームになるまで選出
d) 団体戦出場資格獲得選手が男女各22名に満たなかった場合は、「ITTF五輪シングルスランキング枠」の基準に従いシングルス出場枠が増える

③ 主催国枠(1チーム)
上記①、②で主催国が団体戦枠に選ばれていない場合、男女各1の主催国枠を獲得する。その場合最大男女各2名までの選手枠を獲得することとなる。

【五輪選手選考スケジュール】
●2014年12月31日:ITTFと各大陸連盟はシングルスの大陸予選会を設定
●2015年1月:ITTFは大陸予選会のスケジュールを発表
●2015年7月1日〜2016年4月24日:シングルス五輪大陸予選会実施
●日程未定:大陸予選会の確定日を発表
●確定日+15日:各NOCが割り当て分を使用するかを決定
●2016年1月〜:ITTFが月間五輪ランキングリスト(シングルスとチーム)を発表
●日程未定:「3者委員会招待枠選手」推薦者提出締め切り
● 2016年5月:最終正式ITTF五輪ランキングリスト(シングルスとチーム)発表
● 2016年5月25日:主催国が主催国枠を使用するか決定
●2016年5月30日:ITTFが各NOC/NFに割り当て枠と出場権利獲得選手を報告
●2016年5月30日:3者委員会が決定招待選手をNOCへ書類で報告
●2016年6月15日:各NOCが選考選手をITTFへ報告
●2016年6月30日:ITTFが最終選考選手を含めた最終出場権獲得選手を発表
●2016年7月18日:リオ五輪スポーツエントリー締め切り
 五輪への出場資格の獲得の仕方が変わることをITTF(国際卓球連盟)が発表した。
 前回から各国(NOC=国内オリンピック委員会)からシングルスは2名という枠を作り、それは世界ランキングの上位者が優先的に選ばれていくシステムだったが、2016年リオデジャネイロ五輪からは変わる。
「前回の選手システムと違うのは、なるべく選ぶプロセスをシンプルにするということだ。大陸予選トーナメントでベストの選手を決めていくことが理解しやすいのではないか」と ITTFの執行役員であるジュディー・ファラゴは語った。
 五輪の卓球の参加者は総勢172名(男女86名ずつ)で、男女シングルスは男女64名から70名ずつ。そのうちの、40名ずつを各大陸予選から選ぶという方式になる。アジアは11名の割り当てだ。開催国の枠をのぞいた残りの22名の枠はITTFのオリンピック・シングルスランキングから選ぶという方式になった。
 今までランキングを上げるために、2年、3年計画でワールドツアーに参戦してきた日本選手のトップ選手にとって、計画の練り直しが求められるかもしれない。
 「リオ五輪への道」詳細は、のちほど。
  • 福原とともにリオ五輪の代表候補の一人である石川佳純選手

  • 日本男子のランキング最上位の水谷隼選手も大陸予選から出場

 30日に最終日を迎えたドイツオープン。準決勝に進んだ水谷隼は、メンゲル(ドイツ)を4-0で破り決勝に進出。決勝の相手はドイツのオフチャロフだったが、3-4で惜しくも敗れ、準優勝だった。
 女子ダブルスの平野美宇/伊藤美誠は、グジボフスカ/パルティカ(ポーランド)に対し、3-0で勝利し、見事、優勝を決めた! これは史上最年少記録となる。

●男子シングルス 優勝 オフチャロフ
決勝
オフチャロフ  9、-5、-9、5、-6、2、9  水谷隼

●女子シングルス優勝 単暁娜(ドイツ)
決勝
単暁娜  16、3、4、5  徐孝元(韓国)

●男子ダブルス優勝 呂翔 / 王皓(中国)
決勝
呂翔 / 王皓 11、-10、4、2 譚瑞午 / ワン・ツォンイー(クロアチア/ポーランド)

●女子ダブルス優勝 平野 / 伊藤(日本)
決勝
平野 / 伊藤 9、7、7 グジボフスカ / パルティカ(ポーランド)

※写真提供 伊藤美乃りさん(撮影/松崎コーチ)
 3月26日からマグデブルクで行われているドイツオープンで世界卓球日本代表の水谷隼選手が男子シングルス準決勝に進出。また女子ダブルスでは平野美宇・伊藤美誠ペアが決勝にコマを進めた。男子シングルス準決勝は現地時間で30日の11:30から、女子ダブルス決勝は30日15:00から開始される。